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【西武ライオンズ 今日の見どころ】きょうも敗れると借金10 45年ぶりの月間負け越し11に

●26試合で借金10だと 監督交代のあった2014年以来

【30日◇ライオンズ‐ファイターズ4回戦(ベルーナ)18:00】
4月6日の北海道日本ハムファイターズ2回戦以来、17試合ぶりに1試合に2本のホームランが出たものの、終わってみれば、見慣れた結末。タイムリーヒットは、25日オリックスバファローズ戦の3回表にアギラーが打ったのを最後に、37イニング出ていない。

今シーズン早くも3度目の3連敗。12球団で唯一10勝に到達していないチームになってしまった。もし、きょうの試合に敗れると、シーズン10勝する前に、借金が10に到達する。

きょうが開幕26試合目のライオンズだが、この時点での借金10となると、2014年以来10年ぶりとなる。この10年前のシーズンは、開幕3カード目のバファローズ3連戦から8カード連続で負け越し。26試合を終えた時点で8勝18敗と、今シーズンと勝敗のペースがほぼ同じだった。

そのまま低迷は続いて、6月には球団の埼玉移転後初となる、シーズン途中での監督交代(発表上は監督休養。それに伴い監督代理が就任)を余儀なくされた。いまのチーム成績は、そんなシーズンと変わらないレベルにあるのだ。選手も首脳陣もフロントも、強い危機感を抱くべきだ。

●きょう負けると 4月の負け越しが二桁11に

4月は1試合を残して6勝16敗。ライオンズ史上、月間最多の負け越しは1971年5月の13(3勝16敗2分)になる。仮にきょうの試合に敗れても、このワースト記録には及ばないものの、月間の負け越し11は、埼玉移転1年目の1979年5月(6勝18敗2分、負け越し12)以来、45年ぶりの“大借金“となる。

きょうからは北海道日本ハムファイターズとの2連戦。6カード連続負け越し中のライオンズに対して、4カード連続負け越しなしと好調なファイターズ。カード初戦には、7カード続けて勝利している。

際立っているのは接戦の強さで、きのう(29日)もチームのヒット数は3本ながら1対0で勝利した。1点差ゲームは、ここまで6勝1敗だ。

対照的にライオンズは、前日までのホークス3連戦すべて1点差負け。今シーズンの17敗のうち、じつに12敗が1点差負けと、僅差の試合をことごとく落としている。

きょう先発の平良海馬と山崎福也はいずれも、昨シーズンベルーナドームでの防御率が1点台だった。両投手が通常のピッチングをすれば、1点を争う展開になるだろう。

ホークス戦でのライオンズは、エラーやパスボールだけでなく、相手に隙をみせて余計な進塁を許すなど、記録に残らないミスも多かった。そもそもの得点力が乏しい以上、防げるミスはすべて防いで、余計な失点を減らさない限り、接戦に持ち込んだところで勝ち目はない。



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