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【西武ライオンズ 今日の見どころ】9月だけで3試合シャットアウト負け 隅田10連敗なら ルーキー72年ぶり2人目 

●9月の7敗のうち 3試合がシャットアウト負け

【14日◇ホークス‐ライオンズ23回戦(PayPay)18:00】
個々の選手の質の差、選手層の厚みの差、チーム力の差…ホークスとの差を、まざまざと思い知らされるような2連敗。無駄な四死球からの失点をくり返す。あと1本が出ない。勝負所での切り札に欠ける。まるで最下位に終わった昨シーズンのような敗戦で、今シーズンのシャットアウト負けは、17試合目となった。

すでにドラゴンズが26試合、タイガースが25試合と、それぞれ最多シャットアウト負けの球団記録を更新しているのだが、じつはライオンズも球団記録が迫っている。

今シーズン   シャットアウト負け回数(9月13日現在)

これまでに最もシャットアウト負けが多かったのは、西鉄時代の1964年で19試合。すでに埼玉移転後で最も多かった14試合(2011年、15年)は更新してしまっている。

ライオンズ  シーズン シャットアウト負け回数

9月に入り、チームは3勝7敗と大失速しているのだが、7敗のうち3敗が無得点での敗戦と、ここに来て深刻な打撃不振に陥っている。

今月11日に、シャットアウト勝利のほうも19試合と、埼玉移転後のシーズン最多記録を更新したばかりなのだが、こんなところにも、今年のチームの「投高打低」ぶりが表れている。

●隅田 ルーキーシーズン10連敗だと 72年ぶり2人目

このままだと優勝争いからは脱落。照準をクライマックス・シリーズ出場に、切り替えなければならなくなる。こんな危機的状況で、9連敗中のルーキーに先発を任せなければならないこと自体が、チームの苦しい現状を物語っている。

前回登板7日マリーンズ戦に敗れ、ライオンズ投手の連敗記録と、パ・リーグ新人投手の連敗記録に並んだ隅田知一郎だが、もしきょうの試合にも敗れて、同一シーズンでの10連敗となると、2017年に11連敗したヤクルトスワローズの石川雅規以来、5年ぶりのこと。

投手  同一シーズン10連敗以上(2リーグ制後 ★新人) 

新人投手では、1950年にデビュー11連敗した国鉄スワローズの成田啓二以来、72年ぶり2人目となる。

どうにかして隅田の連敗を止めてあげたいところではあるが、いまチームが置かれている状況を考えると、個人の記録は二の次だ。

隅田のピッチングの雲行きが、少しでも怪しくなってきたら、躊躇なく継投に踏み切り、ベンチ入りの投手を総動員してでも、3連戦3連敗だけは阻止しなくてはならない。

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