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【西武ライオンズ 今日の見どころ】同一チーム相手の開幕11連敗なら球団史上初 中森俊介と松本航 “師弟対決”は実現するか

●ライオンズ 同一球団相手の連敗は「10」が最長 

【7日◇ライオンズ-マリーンズ11回戦(ベルーナ)17:00】
千葉ロッテマリーンズ相手に開幕10連敗。同一チーム相手の10連敗は、ライオンズ史上6度目。開幕からの10連敗は、1951年の南海ホークス戦、70年の近鉄バファローズ戦に続いて、54年ぶり3度目となった。

ライオンズの同一チーム相手の開幕からの連敗は10が最長。きょうもマリーンズに敗れて11連敗になると、球団ワースト記録の更新となる。

2リーグ制後、開幕から同一チーム相手に11連敗以上したのは、1950年国鉄スワローズ、55年大映スターズ、56年東映フライヤーズ、1965年サンケイスワローズの、のべ4チームだけ。きょうライオンズが敗れると、59年ぶり5チーム目となってしまう。

ただ、ひとつの明るい材料としては、打撃陣の状態が上向きつつあること。きのう(6日)の試合で、ライオンズ打線は11安打を放ち、5月30日以来、じつに27試合ぶりの二桁安打となった。

じつは2リーグ制後、最も長く一桁安打が続いたのが、63年阪急ブレーブスの28試合。今回ライオンズは26試合連続の一桁安打となっていて、最長記録が目前まで迫っていたのだ。

●松本航が教育実習で 高1の中森俊介を指導

そんな芽生えつつある打線のつながりで、きょうこそなんとか勝利をしたいなか、マリーンズの先発は4年目の中森俊介。これまでにライオンズ戦では、リリーフでの登板が3試合(1勝0敗)あるだけで、先発するのは今回が初めてになる。

中森と言えば、明石商高時代から同級生の来田涼斗(オリックスバファローズ)と並んで、知られた存在だったが、そんなふたりが高校1年生だった2018年に、指導にあたったのがライオンズの松本航だ。

当時、日本体育大学の4年生だった松本は、ライオンズからドラフト会議で1位指名されたあとの11月に、教育実習で母校を訪れた。野球部の後輩である中森たちには、トレーニング方法や、カットボール、ツーシームといった変化球の投げ方を伝授。またプロ入り後は、ほっともっと神戸で行われた自身の登板試合に、彼らを招待したこともあった。

中森は「このまま努力していけば、良いレベルで野球ができるのではないか」と、松本から声を掛けられたことが励みになったと語り(週刊ベースボール 19年3月27日号)、松本のほうも中森について「自分で考える能力がある。真面目だし向上心もある」と、その成長を楽しみにしていた(スポーツニッポン 20年12月13日付)間柄なのだ。

まだこのふたりが同じ試合で投げ合ったことはない。現状の起用法からすれば、中森がリードを許したあとに、松本がマウンドに上がる形が、最も実現性が高いだろう。

教育実習での出会いから6年。中森俊介にとっては、松本航の視線をどこかで感じながらのマウンドになるかもしれない。


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