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【西武ライオンズ 今日の見どころ】貯金11に7度目の挑戦 隅田9連敗になると球団ワーストタイ

●ファイターズに苦戦しているホークス、ライオンズ 

【31日◇ライオンズ‐ファイターズ21回戦(ベルーナ)18:00】
ホークスの試合がない日に着実に勝利して、再び首位に浮上。今シーズン最多タイの貯金10となったライオンズ。ただ、ここまではよく来ているのだが、この先へ突き抜けることがなかなかできていない。

今シーズン借金が最大4まで膨らんでいたライオンズが、初めて貯金10に到達したのが8月5日。延長10回裏、川越誠司のサヨナラホームランで勝利したときだ。だが、その翌日のマリーンズ戦は、8回表に2番手の水上由伸が代打レアードに、痛恨の2ランを打たれて逆転負け。

そこから先週24日のマリーンズ戦まで、貯金10でのぞんだ試合、つまり勝てば貯金11となる状況で、敗れること、じつに6回。「貯金11の壁」に、ことごとくはね返されているのだ。

ライオンズ 貯金10でのぞんだ試合

7度目の挑戦となる、きょうのファイターズ戦、ルーキー隅田知一郎が6月9日以来、久しぶりの先発登板となる。8月16日に1軍復帰してから、2試合のロングリリーフを経験した上で、きょうのマウンドを迎えることになった。

●隅田 きょう敗れると球団最長&パ新人最長連敗と並ぶ

隅田は開幕2戦目の3月26日バファローズ戦で、プロ初登板初勝利をあげたものの、続く4月2日のマリーンズ戦に敗れてからは、好投しても報われなかったり、「4回の魔物」に苦しめられたりで、自身の連敗が8まで延びている。

ライオンズの投手の連敗は、西鉄時代の1959年の田中喜八郎と、2007年にギッセルが記録した9連敗が最長。もし隅田がきょうの試合で敗れることになると、両投手と並ぶ球団ワーストになってしまう。

ライオンズ投手 連敗記録 (同一シーズンのみ) ★新人

隅田同様、1959年の田中喜八郎はルーキーだったのだが、新人投手の連敗記録となると、1950年国鉄スワローズの成田啓二が、デビュー戦から11連敗したのが最長。田中の9連敗は、パ・リーグの新人連敗記録でもある。隅田はライオンズの球団記録だけでなく、パ・リーグの新人記録にも並ぶ可能性があるのだ。

新人投手 連敗記録 (同一シーズンのみ)

わざわざ不名誉な記録をつくらなくとも、隅田のポテンシャルを以ってすれば、これから名誉な記録で球史に名を残すことができるはず。

先週24日のマリーンズ戦では、2対2の同点で迎えた7回裏に隅田が決勝点を許して、6度目の貯金11への挑戦に失敗したばかり。

きょうこそ隅田には、自身の連敗をストップすると同時に、「貯金11の壁」をチームが乗り越えるための原動力となってもらいたい。

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