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【西武ライオンズ 今日の見どころ】敗れると 2年ぶりの4カード連続負け越し 山川の開幕ノーアーチは自己最長

●およそ半月 カード勝ち越しのないライオンズ

【10日◇ライオンズ‐マリーンズ7回戦(ベルーナ)18:00】
きのう(9日)始まったマリーンズとの3連戦は、開幕3連勝中だった今井達也がまさかの6失点で、カード初戦を落とすことになった。現在5カード続けてカード勝ち越しがなく、3カード連続で負け越しているライオンズ。

もし、きょうも敗れるようなことがあると、今シーズンワーストタイの借金2。最下位に沈んだ2021年シーズン以来となる、4カード連続の負け越しが決まってしまう。

ライオンズ 5カード連続勝ち越しなし

最後に勝ち越した4月18~19日のホークス戦までの開幕16試合と、その次のカードのバファローズ3連戦からの15試合を比較すると、得点は1試合平均で1点近く減り、失点は倍近く増えている。投打の両方がそろって低迷しているのだから、成績が下降していくのも無理はない。

●開幕55打席ノーアーチは 山川にとって自身ワースト

 そんななかにあって、最も気掛かりなのは山川穂高の状態だ。右ふくらはぎの張りから今月2日に復帰してから7試合、26打数6安打とそれなりにヒットは出ているものの、まだノーアーチ。今年で3年続けて開幕直後の戦線離脱となった山川だが、昨年は復帰3試合目、一昨年は復帰初戦にホームランを打って、すぐに周囲を安心させていた。それだけに今年の状態が心配になる。

山川穂高  復帰後初ホームラン

プロ10年目の山川だが、これまでにシーズン1号ホームランを打つまでに、最も多くの打席数を要したのが2016年(シーズン本塁打0本だった2015年を除く)で、開幕から38打席目のことだった。

今シーズンの山川は、開幕から出場15試合、55打席ホームランが出ておらず、すでに自身のワースト記録を塗り替えてしまっているのだ。

山川穂高  シーズン1号ホームラン

「開幕から」の条件を外すと、これまでに山川が最も長くホームランから遠ざかったのは、2018年6月18日に18号2ランを打ってから、同月28日に19号ソロを打つまでの68打席。こちらにも近づきつつある。

試合終了後も室内練習場で、長時間黙々と打ち込んでいるといった話も聞く。もしかすると、過去に経験のないほどの深い苦しみのなかにいるのかもしれない。

きのうの7回裏の第3打席では、センターのフェンス手前の大飛球もあった。きょうのマリーンズ先発の小島和哉からは、昨シーズン本塁打を2本打っている。山川穂高の復調なしに、ライオンズの上昇は考えられない。チームを覆う停滞感を、その一振りで振り払ってもらいたい。




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