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【西武ライオンズ 今日の見どころ】栗山が400二塁打に王手のホーム最終戦 イースタンも負けたら終わりの一戦

●栗山 あと1本で史上15人目の400二塁打

【27日◇ライオンズ‐イーグルス25回戦(ベルーナ)18:00】
きのう(26日)は9回表に、代打・中村剛也のタイムリーで均衡を破り、栗山巧の走者一掃タイムリー二塁打で、勝負を決めた。

今シーズンは入れ替わりで指名打者に入っていることもあり、中村と栗山が同じ試合の同じイニングにタイムリーを打ったのは、今シーズン初めて(8月10日ファイターズ戦の9回表に、中村、代打・栗山が二者連続で、犠牲フライを打ったことはあった)。調べてみると、2021年9月11日バファローズ戦の5回裏以来の、両雄の揃い踏みだった。

きのうの一打で、栗山の通算二塁打が399本となり、NPB史上15人目の400二塁打に王手を掛けた。

通算400二塁打 達成者

通算2120安打で399二塁打なので、打ったヒットに占める二塁打の割合は18.8%。ただ、プロ初安打から1000安打までに打った二塁打が176本なのに対し、1001安打から2000安打までに打った二塁打が201本と、後半のほうが二塁打の割合が高くなっている。脚力は当然衰えているはずだが、打撃技術がそれを凌駕するのだろう。

栗山巧 500安打ごとに占める二塁打の割合

●開幕戦の二塁打から2本目までに5ヶ月半

400二塁打まで残り5本で始まった今シーズンは、開幕戦でいきなり先制の二塁打を放ち、記録達成は時間の問題かと思われた。が、その後の打撃不振もあって、2本目の二塁打が出たのが、およそ5ヶ月半が経った今月10日のファイターズ戦。栗山にとっては、じつに158打席ぶりの二塁打となった。

そこからは一気にペースアップ。今シーズン2本目、通算397本目の二塁打が出てから、きのうの399本目までは、28打席しか要さなかった。この間、打った7本のヒットのうち、3本がツーベース。まるで本拠地最終戦に間に合わせるかのように、記録に王手を掛けてくるあたりは「役者が違う」といったところか。

今シーズン最後のベルーナドームに集まったライオンズファンに、ぜひ記念の1本を打つ栗山の姿を、堪能させて欲しい。

●負けたら終わり 逆転優勝に首の皮一枚残るイースタン

今夜のゲームは、渡邉勇太朗が2度目の先発、いわゆるAKD砲のひとり、オレステス・デストラーデさんの来場など、栗山の二塁打以外にも見どころが多いのだが、昼間のイースタン・リーグの試合も気になるところ。

イースタン・リーグ順位表 (27日現在 上位3チームのみ)

現在ライオンズのファームは、首位イーグルスと4ゲーム差の3位につけている。予定されている残り試合はイーグルスが2で、ライオンズが5。普通に考えると、イーグルスが全敗、ライオンズが全勝しても、3.5ゲーム差しか縮まらないのだが、現行のイースタン・リーグでは、雨天中止などで球団ごとの試合数が異なるため、ライオンズにも勝利の差で、まだ逆転優勝の可能性が残されている。

イースタン・リーグ優勝ライン 
イーグルスとライオンズの直接対決はなし。ジャイアンツの残り3試合は、すべてライオンズ戦
ライオンズが5戦全勝したとき、ジャイアンツは3戦3敗になる

ただし、きょう午後1時から行われるスワローズ戦でライオンズが敗れるか、1時30分からのマリーンズ戦でイーグルスが勝利した時点で、ライオンズの優勝の可能性は消滅してしまう。

1軍の黄金時代には、イースタンも毎年のように優勝争いをしていた時期もあったが、2017年から昨年までBクラスが6年間続いていた。もちろんファームは順位がすべてではないし、現状の3位でも躍進と言えるのだが、せっかくだったら、ファーム日本選手権のような、より注目される舞台で、若い選手たちには多くの経験を積んでもらいたい。

1軍同様、もう1敗もできないイースタンのライオンズの戦いにも注目したい。


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