【西武ライオンズ 今日の見どころ】借金20なら8年ぶり 想い出の甲子園で髙橋光成は連敗を止められるか
●埼玉移転後 借金20は1979年前期、2016年だけ
【8日◇タイガース-ライオンズ2回戦(甲子園)14:00】
今シーズン3度目の5連敗。借金は連日ワーストを更新して、ついに19となった。あれだけ勝てなかった昨シーズンですら、最大の借金は18だった(開幕77試合目、7月9日終了時)。
きょうも敗れると、借金は20となってしまうが、ライオンズが埼玉に移転して以降、シーズン中に借金が20を超えたのは、移転1年目だった1979年前期シーズンと、2016年シーズンの2度しかない。
もし、借金20に到達すると、2016年8月13日以来、8年ぶり。埼玉移転してから3度目の大台突入となってしまう。
●5連敗中の髙橋光成 3回に失点の半分近くが集中
そんななか先発するのが、開幕からいまだ勝ちがなく、5連敗中の髙橋光成。しかも、前回登板のときの記事(交流戦8連敗中の髙橋光成 対 5連勝中&前回偉業達成の戸郷翔征)でも紹介したように、交流戦に関しては、NPBワーストタイ記録となる9連敗中と、連敗ストッパーを託すには、あまりに心許ない。
2月中旬に右肩の張りを訴え、開幕に間に合わなかった分、1軍で投げながら調整の遅れを取り戻していくのかと思われたが、実際は逆。むしろ投げるたび、投球内容が悪くなっている。
特に最近の登板で致命傷になっているのが、3回の失点だ。今シーズン髙橋は21失点しているのだが、そのうち半分近い10失点が3回に喫したもの。
5月24日オリックスバファローズ戦では、3回表1死から3者連続フォアボールを与えて、そこから4失点。前回31日読売ジャイアンツ戦でも3回表1死から丸佳浩をフォアボールで歩かせると、一気に4連打を浴びる始末。
前回の試合後、渡辺久信 GM兼監督代行が「もろい」と形容していたが、突如ピッチングを乱しては、いまの打線では取り返しのつかない複数失点をくり返している。
●11年前の夏に全国優勝 プロ入り後2度目の甲子園
髙橋光成が阪神タイガース相手に投げるのは、21年5月28日以来。おそらく両チームのファンの記憶に残っているだろうが、新人時代の佐藤輝明がルーキー63年ぶりとなる1試合3本塁打した試合だ。そのうち2本を髙橋が献上していた。
きのう(7日)1軍復帰した佐藤輝明は、即マルチ安打。守備でも再三良い動きをしていた。きょうも警戒が必要だ。
ただ、甲子園と言えば、髙橋光成にとって想い出の球場だ。いまから11年前、13年の夏、前橋育英高の2年生エースとして、全6試合中5試合で完投勝利。チームを22年ぶり14校目の初出場初優勝の快挙に導いていた。
ちなみに、この大会の準決勝で対戦した日大山形高の2番セカンドだったのが、現タイガースの中野拓夢だ。
プロ入りしてから髙橋光成が甲子園で投げるのは、公式戦では19年6月21日以来、5年ぶり2度目になる。
自分の出発点とも呼ぶべきマウンドで原点回帰して、チームの連敗と自身の連敗を止めてもらいたい。
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