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【西武ライオンズ 今日の見どころ】渡邉勇太朗が今季初先発 蛭間、野村、西川…木村文紀引退試合に 元埼玉の高校球児たちが大集合

●イースタンでは すでに渡邉登板試合で 蛭間が本塁打

【20日◇ライオンズ‐ファイターズ25回戦(ベルーナ)18:00】
渡邉勇太朗が開幕132試合目にして、今シーズン初先発。プロ3年目の2021年には先発で4勝をあげて、ローテーション定着を期待されたのだが、昨シーズンは1勝どまり。今シーズンは登板の機会すらなかった。

来シーズンへの期待を抱かせるアピールができるのか。渡邉の野球人生にとって重要な一戦になる。

ライオンズファンの期待が高まるのは、浦和学院高の同級生である蛭間拓哉との「共闘」が、1軍でようやく実現することだ。

ライオンズでプレーした高校の同級生といえば、真っ先に思い出されるのが、松坂大輔と後藤武敏だ。横浜高で春・夏連覇を達成すると、松坂は卒業後にライオンズ入団。後藤のほうは法政大へ進学、4年後にライオンズ入りをする。このあたりの関係性も、渡邉と蛭間に重なり合うところがある。

ただ、松坂と後藤の場合、一緒にライオンズのユニフォームを着ていた期間は意外と短い。後藤が入団した03年から、松坂がMLB移籍するまでの4年間だけで、しかも06年は後藤の1軍出場がなく、実質3シーズンだった。
 
この3シーズンで、松坂大輔が登板した試合での、後藤武敏の通算成績は63打数13安打の打率.206。11打点はしているが、必要以上の力みでもあったのか。ホームランは1本も打たずに終わっている。

今シーズン、渡邉がイースタンで投げた試合で、ここまで蛭間は18打数4安打。7月21日にはベルーナドームでホームランを打っており、この試合は7回無失点に抑えた渡邉が勝ち投手となっている。ぜひ1軍での再現を期待したい。

渡邉勇太朗イースタン登板試合における 蛭間拓哉 打撃成績

●高校時代から渡邉・蛭間とライバルだった野村佑希

さらに楽しみなのが、対戦相手のファイターズに野村佑希がいることだ。こちらは浦和学院のライバル校である花咲徳栄高出身。渡邉、蛭間とは同じ学年で、高校時代には何度となく埼玉の頂点を争ってきた間柄になる。

17年夏には、甲子園出場を懸けて、埼玉大会の決勝戦で対決。まだ2年生ながら、浦和学院の4番を蛭間が、花咲徳栄と野村が務めていた。

やはり2年生にして浦和学院のエースだった渡邉は、4回まで無失点ピッチングをしていたが、5回途中にピンチを招いて降板。結局、後続の投手が連続押し出しを与えるなどして、5対2で花咲徳栄が勝利した。

2017年 全国高校野球 埼玉大会決勝戦 結果

3年生だった西川愛也や清水達也(現ドラゴンズ)らの活躍もあり、花咲徳栄は全国制覇を成し遂げることになるのだが、この埼玉大会の決勝では、渡邉は無死満塁の場面で野村から三振を奪うなど、ヒットを打たせなかった(ちなみに3年の夏は、第100回の記念大会だったため、浦和学院は南埼玉代表、花咲徳栄が北埼玉代表として、それぞれ甲子園に出場している)。

渡邉と野村の1軍での対戦は、今回が2度目。初対決は2年前の10月3日、札幌ドームでの初対決は、外野フライ3つ。渡邉が3打席ノーヒットに抑えている。

埼玉栄高出身の木村文紀が、17年間の現役生活に別れを告げる節目の試合。さらに野村の1学年上になる花咲徳栄の同級生、西川と長谷川威展の再会対決が実現する可能性もある。

古くから埼玉の高校野球を見守り続けているファンにとっては、さまざまな想い出がよみがえる感慨深いゲームになりそうだ。

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