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【西武ライオンズ 今日の見どころ】絶体絶命 PayPayドームの東浜には0勝6敗

●ポストシーズン9連敗なら プロ野球ワーストタイ

【9日◇ホークス‐ライオンズ CS 1st 2回戦(PayPayドーム)14:00】
エースが抑え、4番が打つ。ホークスに理想的な野球を見せつけられて、ライオンズは後がなくなった。

第1戦の勝利でホークスは、2019年ファーストステージの第2戦からクライマックス・シリーズ(CS)9連勝。それに対してライオンズは、2018年ファイナルステージ第3戦からCSで8連敗。しかも、その8敗すべてホークスが相手と、肝心なところでの勝負弱さを露呈してしまっている。

前後期時代を含めて、プレーオフ(PO)・CSでの8連敗は、プロ野球史上ワースト記録。ポストシーズン全体の括りでみると、ジャイアンツが1958年の日本シリーズ第4戦から1961年第1戦にかけて9連敗しており、もし、きょうもライオンズが敗れると、この最長連敗記録に並ぶことになる。

ポストシーズン 8連敗以上

●PayPayドームでは 東浜に1度も勝っていないライオンズ 

ホークスの東浜巨には、5月11日にノーヒットノーランをやられるなど、今シーズンの開幕から24 2/3イニング連続無失点と、完全に抑えられた。

ようやく8月18日の対戦で、1回裏からオグレディの3ランなどで5得点。2019年5月21日以来、3年ぶりに東浜に黒星を付けたのだが、このときは球場がベルーナドーム。PayPayドームでは、2014年に初めて顔を会わせてから、ライオンズは1度も勝利したことがない。

東浜巨 PayPayドームでのライオンズ戦 全投球

ノーヒットノーランを喫したときも、球場はPayPayドームだった。結局、8月に東浜攻略に成功したあとも、9月にはPayPayドームで2連敗しており、通算9試合未勝利の6連敗。ライオンズからすれば、土俵際で最悪の相手が登板してくることになる。

●今井 CSではホークス相手に2連敗中

ライオンズ先発の今井達也は、自身1ヶ月ぶりの1軍登板となった9月28日のイーグルス戦で、8回無失点の快投。大事な第2戦の先発を任されるだけの信頼を勝ち取った。

ただCSでは、これまで2018年のファイナルステージ第4戦、19年の第2戦と、ホークス相手に先発して、いずれも5回を持たずに降板。負け投手になっている。

今井達也 クライマックス・シリーズ戦績(いずれもファイナルステージ)

しかも、18年には柳田悠岐の2ラン、19年には中村晃のタイムリーと、どちらの試合も1回表に失点して、試合の主導権を早々と明け渡していた。

王手を掛けられた崖っぷちの状況で、初回に先制されるのは致命的だ。このままシーズン終戦を迎えるのは、あまりに不甲斐ない。

相手先発を考えれば、大量援護は見込めない。立ち上がりに課題を抱える今井ではあるが、過去の苦い経験を糧に、ライオンズ打線とライオンズファンの勇気が湧き上がるようなピッチングを願いたい。

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