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【西武ライオンズ 今日の見どころ】CS争い半歩リード 高橋光成自己最多の12勝目なるか

●イーグルスと同率なら 直接対決勝ち越すライオンズが上位

【27日◇ライオンズ‐ホークス24回戦(ベルーナドーム)18:00】
23日~26日まで、飛び石日程のライオンズが1戦1勝だった4日間で、イーグルスとマリーンズが1勝3敗と負けが先行。クライマックス・シリーズ(CS)争いは、ライオンズが半歩リードした。

仮にライオンズが残り4試合が2勝2敗だったとすると、イーグルスは残り5試合を3勝2敗だと、最終成績71勝69敗3分、勝率.507で完全に並ぶのだが、この両チームの直接対決は、ライオンズが14勝9敗1分で、すでにイーグルスに勝ち越している。

この場合、パ・リーグのアグリーメントによって、ライオンズが上位になると定められているため、イーグルスは4勝1敗以上が必要になる。

パ・リーグ クライマックスシリーズ進出ライン

現在順位表の上では、3位ライオンズと4位イーグルスのゲーム差は0.5だが、実質の差は、それ以上ある。

またマリーンズは、残り4試合全勝しても勝率5割のため、ライオンズが2勝した時点で、CS進出の可能性がなくなる。

●勝率5割で3チーム並んだときは マリーンズ有利!?

複雑なのは、3チームが勝率5割で並んだケース。最終成績でライオンズとイーグルスが70勝70敗3分、マリーンズが71勝71敗1分になったような場合だが、勝率が並んだときにシーズン勝利数の多いほうが上位になるセ・リーグとは違い、パ・リーグでは「当該球団間の対戦勝率」が優先される。

現在この3チーム間の対戦成績は、ライオンズ25勝23敗1分、イーグルス21勝26敗1分、マリーンズ26勝23敗1分。最後の直接対決となる明日28日のイーグルス戦でライオンズが敗れたときは、マリーンズが最上位となる。

ただ、明日ライオンズが勝利すると、シーズンの勝率に続き、当該球団間の対戦勝率でも、マリーンズとライオンズが並ぶことになる。

CS争い3チーム 直接対決成績

このときは、交流戦を除いた、リーグ内の対戦成績の勝負になり、ライオンズが62勝62敗3分、マリーンズが63勝65敗1分になるので、ライオンズがCS進出となる。

●光成 ホークス相手に2週間前の雪辱なるか

ライオンズの先発は、前回20日のイーグルス戦で、チームの連敗を7で止めた高橋光成。きょう勝てば、自己最多のシーズン12勝目となる。

高橋光成 年度別勝敗

高橋は今年で入団8年目。高校から直接ライオンズ入りした過去のエースたちの8年目までの成績と比較すると、さすがに稲尾和久、松坂大輔といったレジェント級のピッチャーには及ばないものの、工藤公康、菊池雄星らとは、見劣りしない数字を残している。

ライオンズ 主な高卒投手 8年目終了時通算成績(高橋の成績は9月26日時点)

ただ高橋の場合、昨シーズンが9敗、今シーズンも8敗と負け数のほうも多い。もちろん山本由伸、千賀滉大、伊藤大海といった球界を代表する投手たちと投げ合う機会が多いため、致し方のない部分はあるのだが、やはりエースの称号を背負うならば、できるだけ多くの貯金をつくってもらいたい。このあたりは、来シーズン以降の課題と言える。

ホークスには今月13日の対戦で、優勝争いからの脱落が決定的になる痛恨の1敗を喫している。あのときの雪辱と、この先のCSでの対戦を見据えて、今回はホークス打線を捻じ伏せるくらいのピッチングを見せて欲しい。

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