SMにおける信頼関係
SMには信頼関係が一番大事だとよく聞く。
SMでは「普通ではないこと」をやることが多い。例えば、水責め・吊り・首絞めなど危険なこともある。そういうことをするためには、確かに相手を信頼できるかどうかは大事だ。
身体を委ねるのは従者なので、主が信頼に値する器かどうかが大事なことに疑いの余地はない。しかし、この信頼関係というのは一方方向では成り立たないということを忘れてはいけない。
主が信頼に値するならば、従者も同等に信頼に値しなければバランスが取れなくなるはずだ。だから、考えや思いが似たもの同志が結び付くことで、信頼関係が構築されていき、安心なSMができていくのではないだろうか。
そういう点で、お互いに立場の違いはあるが、実は両者はEvenだと思うのだ。
SMは、鞭や蝋燭等の表面的で分かりやすい所だけで理解しようとされ、誤解されやすいように思う。経験者なら知っていると思うが、主と従者の結び付きは想像以上に普通の恋愛と似ている。いや、むしろ、普通の恋愛以上にプラトニックで精神的な部分が占める割合が大きい。この特別で重厚なお互いの想いが信頼関係を醸成していくのだと思う。
そんな信頼関係に基づくSMは楽しいに決まっている。