防災練習(津波①)

これから、防災分野の様々な論文を読んで紹介していこうと思う。
過去にもやっていたがすっかり習慣が抜けてしまったので、ちょっとずつ元に戻していきたい。
なにになるかはわからないけれども自分の習慣化のためにも紹介していきます。(1日1本程度)

今日のテーマは以下の論文

この論文では、夜間避難の際の照明計画を提案し、津波の避難誘導に寄与することができないか検討をしている。また、同時に観光資源としても活用できないか否かを検討している。
この研究の事前調査において、高台の方向と高台を認識する要素が時間帯によって変化するのか明らかにされている。その結果、昼は75%以上認識できていた高台の方向及び要素が夜間になるとほとんどわからないことが判明した。
そこで高台要素として抽出されたランドマークである温泉櫓に光を与え、避難路となる川沿い等の照明光源を調整したところ、高台要素認識が向上されたと述べられている。また、地域住民にアンケートを取ったところ、景観的にも改善されたと野意見が85%以上となったとの言及もされている。

津波が想定されている観光地においては高台への避難誘導は喫緊の問題となっている。地震自体はいつ来るかわからないものであり、過去にさかのぼれば1991年に北海道奥尻島で発生した津波に関しては夜間で逃げ遅れが発生し、多くの犠牲者も出ているため、このような防災整備計画は必要なものである。しかし、観光地のように景観を崩すことが求められない地域には景観とのトレードオフの関係性を考えなくてはならないだろう。

なお、その他関連文献は以下の通り。


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