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#14 第3段階【統合1】

動物愛護の会では、ボランティアで猫の引き取りや里親探しをしてくれていると聞いていた。

調べてみると電話での相談のみ受け付けておりメールでの相談は受けてないとのこと。

使える電話が無かった私たちは、その情報を得て諦めていた。


年が明けてすぐ、ふとメールしてみようと思い立った。ダメもとで電話で連絡できないことも伝えて相談してみることにした。

すると連絡した次の日に家に来てくれることになり、引き取りは現在手一杯とのことで、里親探しを手伝ってくださることになった。

その日のうちに送った猫たちの写真を動物愛護の会のSNSにアップしてくださった。

期間に余裕はなかったけれど、結果を明け渡し、心配しないよう心がけた。

思考は過去・未来からバンバンやってくる。でも今を見る。私は今、ここに在る。


するとSNSにアップして二日後、一頭もらわれていった。

さらに四日後二頭もらわれていった。

その一週間後には三頭もらわれていった。

残り三頭も一月下旬にはボランティアさんが引き取ってくださり、二月上旬までにそれぞれ里親さんが見つかった。


みんな大人猫で一歳から五歳の子達。こんなにすぐに決まるのは珍しいことだそうで、一年間里親さんを探す方もいらっしゃるそう。


ありがたかった。

みんなそれぞれに幸せになると信じられた。

信じられたけれど、私たちの前に誰もいなくなると、泣きたくなるような寂しさ、悲しさを感じた。

その感情に気づき、寂しさ、悲しさを充分味わうことにした。

気づいたとき小さかったその感情は、味わううちに大きくなり、上半身を覆うようになった。

そのまま感じ続けていると、す~っと潮が引くように寂しさ、悲しさは去っていった。

そして暖かさが胸に広がった。

もう寂しさ、悲しさに覆われることはなかった。

あー、あの子たちはあの子たちそれぞれの猫生を全うするんだ。



一月六日。夢を見た。

ハツコエンドウの着物を着て結婚記念写真を撮るという。
私は着替えの途中だったけれど、もうみんなが部屋に入ってきた。

急いで着なくちゃ。早くしなくちゃと思っていると、みんな口々に、
「やっぱり綺麗だね。」「似合うね~。」と。

いやいやまだ着れてないの。ちゃんと着たところを見てほしいの。

と思ったところで目が覚めた。

朝の瞑想時、ラマナ・マハルシに願った。

「瞑想で至福の感覚がまだわからないです。至福を味わえるよう導いてください。」

言い終える前にどこからか声がした。

「夢の通りだ。自分でまだと思っているが、もうできている。もうやっている。順調なのだ。」と。


まだまだ握りしめている、自分に厳しくする癖。「まだできてない。」

その癖があることも受け入れる。

自分に厳しいことを味わう。

その癖があるままで大丈夫。順調順調。

肩の力がふ~っと抜けていくような感覚があった。



いろいろなことが八方塞がりになっていると感じることがある。

そういう時、一つの開いた道を行くと八方塞がりだった理由がわかることがある。


八方塞がりだったからこそその時その人に会えた。その人にとって必要な会話が出来たなど。

思い通りに行かないと不安や心配が顔を出すけれど、結局はすべてが丁度よく整っていく。

状況をコントロールしようとしないこと。

心配や不安を考え始めたことに気づいたら、「それを考えているのは誰?」と問う。

真我、大いなる意識は愛であって、そこには心配や不安はない。それが真の自分なのだから。


この頃は自分に言い聞かせる感じで実践を続けていた。




一月中旬、「瞬間ヒーリングの秘密」(フランク・キンズロー)を読み始めた。

真我探求で見つけた思考の狭間をここでは”純粋な気づき”と表現していた。

瞑想時、その”純粋な気づき”を見ていたら、水のように盛り上がり波紋ができ、そこからポンポンポンポンポン!とまるでポップコーンのようにおもちゃが飛び出している。

おもちゃだと思ったものはよくよく見ると、出来事だったり思考だったり感情だったりしていた。

なるほど!勝手に湧き出してる!

再び狭間を見ると、静かで幸せに包まれる感覚があった。


「瞬間ヒーリングの秘密」にはQE(クォンタム・エントレインメント)というヒーリングの手法が書かれていた。

量子レベルで純粋な気づき(高いエネルギー)と同調することで心身の不調を癒すというもの。

エイブラハムでいうところの感情の二十二段階の一段階目の高い波動に一致、同調するという感じかな。

QEは施術側がなにか特別なことを行うことはなく、ただエネルギーを感じるだけ。本を読めば誰でもできるようになるものだそう。

治そうとしないことがポイントだ。


ペットにももちろんいいということで、離れてしまった猫たちにQEしてみた。
自分以外にQEすると自分も癒されると書いてあったけれど、翌朝起きてびっくり。
布団の中で目を覚ますとすぐに出てきていた不安や心配からの思考が出て来ない!

一週間も続けると、以前より思考が緩やかになってるのを感じた。



一月のうちに引っ越すことが決まった。引っ越し先の友人が手伝ってくれると申し出てくれたが、予定がまだはっきりしない。

連絡はLinpが取っていたのだけれど、Linpは状況をただ見ているようだった。

私はイライラした。伝わってるつもりでちゃんと伝わってないんじゃない?

いつ引っ越し出来るか連絡してもらわないと準備もできない。

こういう場合、ちゃんと連絡するもんじゃないの?ちゃんと決めるもんじゃないの?

ひとつイライラすると、いろんな人の動きにイライラする。

連絡できないことないでしょ?私は会社員だった時寝ずに仕事してたけど、ちょこっと連絡する時間くらい取れたよ。

要するに連絡したくないだけでしょ。


イライラしている。
その感情と向き合う。
なぜイライラしてるの?

それは私の思い通り(計画通り)に事が進まないからだ。

私はコントロールしようとしてる。でも私にはコントロールできないことなんだ。
コントロールを手放せたと思ってたけど、全然手放せてない。

それに、「こういう場合はこうするべき。」っていう観念が私にあるんだ。と気づいた。


ああー、自分にQEしよう。


すると翌日、引っ越し先の友人がひょっこり来て、半分の荷物を運んでくれた。

結局のところ残った荷物も運んでくれて期限ギリギリで引っ越し出来ることになった。


出来事は完璧なタイミングで起こると知ってたのにまたしてもジタバタしてしまった。


長年の癖や信念はそうそう簡単に手放せるもんじゃない。でも大丈夫。少しずつうまくやれてる。

起きることへの反応が前より少なくなってきてる。


あー、もう!ファイト!

愛の意識で出来事を見るってことも忘れてたな。

ゆっくり考えてみよう。



新しい引っ越し先は、布団が子供用だったりお風呂や食事の時間の制限はあるものの、綺麗な水もガスも電気もあるしネットも使える。

三十分も歩けばなんでもある快適な環境だった。

#15 第3段階【統合2】へ続く


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