見出し画像

相席屋からのマッチングアプリ

数年前から、友人がマッチングアプリを始めた

始めた頃は、どうしても好みのタイプに偏ってしまい、楽しい時間は過ごすが、恋愛にはならない

なぜなら昔から友人の好きなタイプは

20代後半〜30代前半
清潔感があり
物腰が柔らかく
イケメン
多少名の知れてる会社のサラリーマン

という一番競争率の高そうな所だからである

楽しんでは、その日で終わり

そのまま一夜を共にすることもあったそうだ

しかし気まぐれな彼女は、しばらくすると気乗りしなくなりアプリを退会する

何度も繰り返していた

それがつい先日、ハイリスク、ローリターンのアプリに手を出したというのである

そんなこと言われたら興味しかない

なんでも全てAIがマッチングさせるそうだ

待ち合わせの店まで決められ、会うまで顔もわからない 

前日にようやく相手の顔以外の情報が伝えられる

管理も厳しく、キャンセル料なるものまで発生するとのこと

マナーの遵守と、相手からの評価で自分のランクが決められる

ランクのあったモノ同士がマッチングしやすくなるそうだ

その話を聞いて、興味から嫌悪感さえ覚えた

そこで彼女はAIによって現実を突きつけられる

マッチングする相手は40代しかいないのだ

現実を見せてもらうには良いのかもしれない…

と彼女はシビアな顔をしていた

私はマッチングアプリには、全く興味がない

なぜなら先に条件で選ばれると、勝ち目がないからだ

40歳、バツイチ、子供なし、子宮に難あり、自営業、借金持ち

誰が選ぶのであろう…

遊び相手にしかならないだろう…

こっちは、雰囲気と喋りとノリで勝負なのだ

そして、男性にピンと来ることが少ない私には

1回会ったところで、イマイチ男の違いがわからないのだ

昔は先ほどの友人と相席屋に行ったものだ

席替えのタイミングを決めるのは友人

サインがあれば、私が席替え宣言をする役目

決して素敵な出会いなど求めてはいない

いかにその場を盛り上げるしか頭にはないのだ

時に、素人キャバクラの様に男の相談にも乗る

時に、上司と部下で来ていた上司に接待もする

時に、知らない女の子とも相席になり、女の子の采配係にもなる

私は何をしているのだ

心の中で思うことは一つ

その友人に、私を踏み台にしろ!!それだけだ

そんな人の気持ちを無下にして

面白くないと露骨に顔にだす友人…

もちろん男も近寄らない

友人のサインが出るまでピエロになる私

やはり、何をしているのだ…

数々の飲み会や相席屋をくぐり抜け

今だに私も友人も何をしているのだ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?