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『Endless SHOCK』本編を初めて帝国劇場で見たよnote

 2023年4月19日『Endless SHOCK』本編、帝国劇場で観劇してきました。

 冒頭、座長の光一さんから「SHOCK本編を帝国劇場で上演するのは3年ぶり」というアナウンスがありました。3年 ──── 本当にこの3年で世界がすっかり変わってしまいましたね。わたしは3年どころか5年10年もあっという間だなぁと感じる年齢になっているのですが、それでもこの3年はとてもとても長かったように思います。日常を取り戻すという言葉もよく耳にするようになりましたけど、この3年がなければ気付かず見過ごしていたことや、社会に受け入れられた新習慣も数えきれないほどあると思うので、いいとこどりの新しい日常としてゆっくり混じり合っていったらいいですね。
 個人的には、Sexy Zoneさんにも佐藤勝利さんにも出会えたこの3年、いいこといっぱいありました!

 以下、感想を好き勝手書きますが、あくまでもわたしが見た物語の世界であり、個人的な解釈と思い込みに溢れていますのでその点ご理解くださいませ!

総評:配信で見た本編と全然違う

 あの、あのですよ。全然違うんですけど。去年配信で見た本編と本当に全然違うんですけど。去年のわたし~! 聞いてるか!?!? 2022年に観ているものはあくまでも配信の『Endless SHOCK』であり、それが本編だと思わないことだな!!!!! (↓去年の配信の感想)

 もちろん、ストーリーの大筋は同じですよ。街の小劇場で幼なじみ同士楽しく活動していたカンパニーからコウイチという天才が見つかり、その才能は周囲を巻き込みながら大劇場へ活躍の場を移し、ショーの世界にのめり込んだコウイチが舞台上の事故で命を落としてしまい、事故のきっかけを作ったライバルが自責の念から悪夢に襲われたりするものの、みんなが心を一つにしてコウイチはスターになる……という大筋は同じです。でもSHOCKってそういうことじゃないじゃないですか。いや去年初めて見た素人が何言ってんだって感じなんですけど、もっとこう、全身全霊どころか今までの自分(観客)の人生経験全てを燃料にして楽しむエンタメ!!!!!! って感じじゃないですか。考えるな感じろイズムの極致といいますか……(個人の感想です。)演者も本気ですけど観客も本気なんですよ。そのくらいの前のめりな熱量があの帝国劇場にはあったんです。これはやっぱり舞台と客席、すなわち演者と観客が同一空間にいて、同じ時間を共有してないと発揮できないポテンシャルだなと強く感じました。SHOCKは劇場かつ有観客で観るもの。本当に違う。作品としてのエネルギーが全然違うよ。

 あとやっぱり、これも今更過ぎる感想なんですがSHOCKって毎年進化する舞台だったんですね。めちゃくちゃすごいですね。あんなに完成度が高いのに、永遠に完成することのない舞台。制限のある配信から、ほぼ通常の有観客劇場上演に切り替わったというだけではなく、演出はより豪華に、ストーリーはより分かりやすく、試行錯誤しながらブラッシュアップされてるのが全身で体感出来ます。あくまでもわたしの場合はと前置きしますが、単体で観劇するよりも、前回との違いを実感した方が感動が大きいです。いや~~これぞまさしく舞台って感じがしますね!! 本当にナマモノですね!!!!!

去年と違うショウリ(とコウイチ)について

 当然ながらショウリも去年とは全然違います!! 去年の時点で既に通りやすい声だと感動してましたけど、今年はマジでめちゃくちゃスーパー舞台ボイスです。本当にすごい。佐藤さんはもともとの声質が優しいので、ふんわり沁み込んでくるような聴き心地だと感じることが多いのですが、今年のショウリはそこにはっきりとした土台が加わった感じでしょうか。マイルドな耳触りはそのままに、ワイルドな芯が一本通ったような感覚です。ワハハ! Sexy Zoneですからね~。

 踊りも歌もお芝居も全て各段に進化していることが素人目にも明らかでした。ちょっと出過ぎた想像をしますけど、佐藤さんご自身、昨年のSHOCKをやりきった経験からライバルとしてしっかりした自信をお持ちになったのかな。舞台上の立ち姿は以前から堂々とされていて美しいんですが、今年はアレがあるんですよ、あのオタクが大好きな「俺を見ろ」感が!!!!! ね????? あるよね!?!?!? ステージの仲間とお互いを照らし合って輝きを増幅させていく表現はさ、そりゃ言わずもがな大好きなんだけどさ、自分のためだけにその光を使う瞬間も見たいよね。大丈夫、見られます。そう、今年のEndless SHOCKならね。

 去年と違う形の自信をお持ちになったのでは、と思った理由はもうひとつあります。今年のショウリ、コウイチへの憧れ方に実感と質量、現実味みたいなものが生まれたなと感じたんです(オタクの妄想が始まるので気をつけてくださいね!)
 そもそも、他人にちゃんと憧れるって自信がないと難しいと思うんですよね。「コウイチみたいになりたい、でも俺にはなれない」という雲の上の人への憧れや渇望と「コウイチみたいになりたい、俺ならなれるはずなのに、どうしてもなれない」というときの足掻きって全然違ってくると思うんです。正直2022のショウリはコウイチへの憧れが強すぎて、何ならリカへの羨望も強すぎて、どちらも最初から ”自分には決して手に入らないもの” と一線を引いていた気がします。それはそれでコウイチの天才としての孤独が一層際立ちますし、神と人間の物語の構図としては大好きなんですけど、用意されているライバルの台詞や歌のイメージからすると今年の ”手が届いているのに掴みきれないもどかしさ” の方が馴染みやすいかなと思いました。後者の方が圧倒的にしんどいんですけどね、追いかける方としてはね。
 そんなショウリの姿に応えるように、俺の背中を見てろ!! という2022のコウイチから、都度ショウリを引っ張りあげている2023のコウイチへ変化したような印象を受けました。(後半のショウリの台詞「止まった奴は切り捨てられんだろ」を聞いて、いやいや今年のコウイチは誰も止まらないように置いていかないようにめちゃくちゃ振り返ってたじゃん……!って思っちゃった)

 コウイチがショウリを度々振り返っていたと感じるポイント、最たるものは ”雰囲気” なんですけど、さすがに雑なのでもうちょっと切り分けると、目線と声色です。何度か物理的に振り返ってたし、2023のコウイチはすごいショウリのこと見てる。ショウリは言わずもがなずっとコウイチのこと見てるので、つまり目が合うんですよ。ふたりの目が合ってる、合ってないのお芝居が去年よりはっきりしているというのもあると思いますが、コウイチからもショウリに対してライバルになってほしい、という強いベクトルが出ていた気がします。「俺(コウイチ)はお前(ショウリ)を挑発し続けた」の台詞にはびっくりしましたよ。挑発してる自覚あったんか~い!! 去年ありましたっけ????
 ふたりの目線が揃ったからこそ、コウイチがマツに「お前はショウリが何を言ってもショウリのそばにいてやってくれ」って頼むシーン、コウイチお前そういうとこだぞ!!!!!!! のMAX値を叩き出しました。
(ショウリはコウイチと並ぶライバルになりたくてもがき続けていて、コウイチも去年よりはずっとショウリのことを近い目線で見てくれているのに、こういうちょっとしたことで格とか器の違いを見せつけられてしんどいなあ!という話です。完全にショウリ目線で見てしまう)

細評:思いついたところ箇条書き

※2022年と2023年を比較した感想が多めですので予めご了承ください!
※すみませんどうしても佐藤さん定点カメラになってしまうので佐藤さんの感想ばかりです。そちらもご了承ください……!

・ショウリ、泣いてぐちゃぐちゃになっても顔が美しい(いつもだよ)
・ショウリ、どんなに目が隠れても俯いても前髪がかかっても瞳がダイヤモンドですごい。目のハイライトが消えることがないんですよ。本当に仕組みが分からない。すごい

・光一さんには重力がないんか? ひとりだけ宇宙?? 身軽というレベルではないです。無重力ゼログラビティコウイチ
・オーナーの髪型とメイクめちゃくちゃ好き
・れのリカちゃん!ヒロインとしてかわいいがすぎる!コウイチはやめときな!あいつは悪い男だよという親心が出てしまった
・昨年の綺咲愛里さんのリカはコウイチに憧れているというよりコウイチを信頼しているもう一人のスターという印象だった(ので、ショウリがコウイチにもリカにも憧れていると受け取った)んですが、今年のリカはショウリと一緒にコウイチを追いかけている感がめちゃくちゃある

第一幕

<オープニング~バックステージ『Yes, My, Dream』まで>

・箱に乗って移動するやつではしゃいで落ちそうになるショウリと支えてくれるコッシー(多分)(違ったらすみません)
・急いでコッシーの太ももを掴むショウリ(かわいい)
・右手と右足が同時に出るショウリ
・リカに声かける前にみんなでセクシーローズ円陣(かわいい)

<屋上の『ONE DAY』~ニューヨークの街外出>

・みんなでニューヨークの街に出かけないか?の流れで
 リカ「朝から行きたい!」
 コウイチ「朝は寝ます!!!!(大声)」会場爆笑
・ショウリ「おれ朝から行けるよ(子犬のような声)」

・ショウリ「リカちゃん!おれと付き合ったらDuバイに連れて行ってあげるよ」発音が完全にDuバイ
・ショウリ「Duバイに連れて行ってあげたらモテるって教わりました!」
・誰に??????????????????

・ピンク髪多いな笑
・ピンクのウィッグをマツとコッシーでぴらぴらしてた(多分)

・リカにプロポーズするショウリの真っ白燕尾服、ド派手ハートマークデザインのスーツをショウリが着ると ”着させられてる感” がすごいから真っ白にしたと光一さんがお話されててもう本当に全部かわいいありがとうございます

<インペリアルガーデンシアター~ジャパネスク>

・オーナー「差し入れよ~みんなで食べてね」
 コウイチ「ありがとうございます!中身は何ですか?」
 オーナー「開ければ分かるわよ」笑
 コウイチが楽屋セットの後ろの方でバスケットを開けてそのままのリンゴを取り出す
 コウイチ「りんごだ……」なんでちょっとガッカリしたの(りんご目線)

・やっぱり服をちゃんと着られているショウリ
・去年までは「俺の見せ場が奪われた!ワアアアン」という印象が強かったんですが、今年は「お前らのせいだ!!!!!」の方が強くて大変よかったです。人のせいにしちゃいけないよ
・刀を本物にすり替えたときのショウリの顔よ~~~~~~~~~~~~~顔~~~~~~~~~~~~~~~~~~~感情がゼロで良すぎるよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・ショウリが弓持って出てきたんですが!?!?!?!?

・ショウリ……弓……すごい……ショウリ……弓……弓ですよ…………
・GEKIYABA

・ジャパネスクの舌出しショウリ最高
・表情を崩し声をあげ荒い言葉を叫ぶショウリ最高
・竹筒やっぱり片手で飲んでましたね、去年両手使ってた気がしたんですが絶対にありえないですねすみません。オタクが見た夢でした

・コウイチが無双してるときに、階段上でリカを抱えて待ってるショウリの左手が初恋でかわいいんですよね
・刀の受け渡しシーン、去年の配信ももちろんよかったけど今年のハラめちゃくちゃよかった~カメラの決められた視点じゃなくてわたしが見たいものを観られるというのもありますが! すごいよかった
・階段落ちは圧巻でした。生で観ると音がやっぱり生々しくてすごい痛い

第二幕

<プロローグ~シェイクスピア>

・『Dead or Alive』のコウイチがカッコよすぎてやっぱ生きてんじゃん!? ってなる(まあ生きてはいるんですけど)
・シェイクスピアのとこ、好みもあると思うけど本当にコウイチとショウリのやり取りがよかった~去年はやっぱり必死に逃げているというか、いっぱいいっぱいだった感じがあるんですけど、今年はちょっとコウイチが舞台から降りたことに対する複雑な感情があった気がする
・気のせいかもしれないけど「もっと立派な夫を与える~」のとこがさ、その、良かったよ本当に……コウイチへの優位性を誇示するだけでも、罪悪感に苛まれるだけでも、自暴自棄になるだけでもない複雑なショウリ……を引き出してくれたリカ

・落ち込んだショウリが寝っ転がったまま回転テーブルで運ばれてくるの最高でした……
・ショウリの懺悔ソング(懺悔ソング言うな)本当に本当に最高
・去年の時点からこの歌、佐藤さんのクリスタルガラスみたいな声にぴったりだなと身勝手ながら思っていたのですが、今年は更に磨きがかかって凄まじい感情爆弾です
・この歌だけで会場をショウリ目線に変えられるんじゃないかとすら思う
・同情ホイホイです

<バックステージ>

・コウイチ「(コウイチの写真を見て)わっ! イケメン!!」※去年の配信はコウイチの写真じゃなかった

・コウイチ「後ろからぎゅーとか抱き締めてくれても」
 リカ「ぎゅ~」
 コウイチ「いやちょっと待って本当に!? お前に抱き着かれると俺のスタイルの悪さがバレるからやめろハハハ」
・コウイチ小柄ネタ多かったです

・去年の『Eternal』演出変更を知ってしまうと『Higher』でたったひとりそっぽ向いてるショウリがかわいそうでつらい

<最後のショー>

・シルクフライングももちろんすごかったんですけど、梯子のアクションがマジでマジで最高の最高でした!!!!!!!!!!!!!
・2階席だったのでコウイチすごい近くまで来てくれてワァーッ! ってなった
・ショウリはずっと太鼓叩いててそっちも見たかったんですけどコウイチの無重力梯子アクションが圧倒的すぎてまさに目を奪われてしまいました
・すげえかった
・ダンサーさんもめっちゃ増えててステージの多幸感がすごい
・リーチのある人のアクロバットって神聖な儀式だよね
・コウイチとショウリのライバル関係がちょっと変化したからか、太鼓の場面はよりシンクロ率が上がっていたような気がします

・後半、こ、これを内容変えて1日に2回やるの正気かな……? って気持ちで見てしまった
・怒涛のエンタメラストスパート、もう帝国劇場で生で観ると本当に ”浴びる” という表現がぴったりな気がする
・極上のエンタメ体験浴びました

さいごに

 今年も最高でした『Endless SHOCK』。去年そして今年と配信&劇場で鑑賞出来たこと、佐藤勝利さんのライバル役を見られたこと、どちらも本当にわたしにとっても得難い経験だったと思います。何度も言いますが去年との違いを実感できたことが一番大きかったな~!
 あと今年は絶対の信頼を置いているパートナー、防振双眼鏡ちゃんがいました。去年の8倍双眼鏡でも見えたことは見えましたし、動きを知るという意味では8~10倍くらいの方が帝劇は見やすいかなという感覚はあります。ただ、ただね、防振はやっぱりBlu-ray画質で佐藤さんの顔が観られるんですよ……何事にも代えがたい……瞳のハイライトがどんな状況でも消えていなかったことは、防振じゃないと確認できなかったと思います。防振万歳!

 わたしはあとEternalの公演を一回鑑賞予定です。Eternalはよりライバルに照準が合ったストーリーだと思うので今から楽しみです!

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