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アボカドを消費する米国の高齢者は非消費者よりも認知症になりにくい       今週の新着論文(2021.11.8~11.12)

一気に寒くなってきましたね。京都も山々が色づいてきました。観光客も以前に比べるとずいぶん多くなってきました。
本日は今週アップした論文のなかから、アボカドと認知機能に関する情報をお送りいたします。
◆2021年11月 12日【脳機能】
【横断研究】アボカドまたはワカモレを消費する米国の高齢者は非消費者よりも認知力が高い(アメリカ)
Front Nutr. 2021 Oct 14;8:746453.

◆概要
60歳以上の国民健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey 2011-2014)の参加者2,886名を対象に調査を行った。
アボカド消費者は、未調整モデルにおいて、すべての認知テストとグローバル認知スコアにおいて、認知スコアが有意に高かった(p < 0.05)。
潜在的な交絡因子を調整すると平均値の差が小さくなるものもあったが、その他は有意なままであった。
アボカドの摂取は、即時、遅延リコール(IWR、DWR)およびグローバル認知スコアの有意な改善と関連しており、関連する交絡因子をすべて制御しても、その有意性は維持された。

◆Pickup Point◆
アメリカで行われている国民健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey)に参加した人を対象に、アボカドやワカモレ(※)を24時間の食事のリコール期間中に食べたかどうかでグループ分けし、解析を行った初めての研究だと報告しています。
結果から、様々な交絡因子を取り除いても、アボカドを摂取した人のほうが認知機能は良かったと結論付けています。
そのメカニズムは明らかではありませんが、アボカドに含まれるルテインをはじめとしたカロテノイドや、ビタミンB群、一価不飽和脂肪酸が脳機能に影響を与えているのではないかと推測しています。
(日本食品標準成分表2020年版(八訂)https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07006_7

なんともアメリカらしい調査結果です。それだけアメリカではアボカドや特にワカモレはポピュラーな食材ですからね。
日本でもワカモレはすこしずつ認知度が上がってきていますが、ワカモレとはAhuacatl(アボカド)+molli(ソース)というスペイン語から来ているそうです。アボカドとトウガラシやトマト、レモンなどを混ぜたサルサソースの一種です。
トルティーヤチップスにディップして食べるとおいしいですよね。

日本でもかなりポピュラーになったアボカド。マグロと一緒に食べることもありますが、この組み合わせも納得です。

そのほか今週アップした論文は以下の通りです。
参考にしていただけると嬉しいです。
◆2021年 11月 12日 【脳機能】
【横断研究】アボカドまたはワカモレを消費する米国の高齢者は非消費者よりも認知力が高い
◆2021年 11月11日 【歯科】
【RCT】テアフラビン摂取が唾液中の口腔細菌数を減少させる
◆2021年 11月 10日 【腸機能】
C. ureolyticusが脳動脈瘤破裂に関与していることが示唆
◆2021年 11月 9日 【脳機能】
【コホート研究】ビタミンDレベルの変化と脂質レベルの変化との間に一貫した関連性がある
◆2021年 11月 8日 【妊娠・産後】
【Review】妊娠糖尿病は葉酸が多くビタミンB12が少ない不均衡がある場合に発生するリスクがある

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