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【Oral care-2】妊娠中の歯肉炎の治療が乳児の出生時体重の増加や早産の減少など妊娠の結果を改善する可能性がある

先日、「口腔内の健康状態が悪く、ビタミンDが不足している妊婦は早産(PTB)と低出生体重児(LBW)の割合が多い」という内容の論文をご紹介しました。
一方で、本日ご紹介する論文は、妊娠中に歯肉炎の治療を行えば、早産や低体重児のリスクを回避できる可能性がある、というものです。

「Does Treatment of Gingivitis During Pregnancy Improve Pregnancy Outcomes? A Systematic Review and Meta-Analysis」

▶論文情報
Oral Health Prev Dent. 2021 Jan 7;19(1):565-572.
発行日:2021年7月1日

▶概要
早産(37週未満)、低出生体重(2,500 g未満)、在胎週数などの妊娠転帰に関する歯肉炎の治療を1,031人の参加者からなる3つの臨床試験を評価した。妊娠中の歯肉炎治療は早産リスクの低下(OR = 0.44,95%CI [0.20-0.98],P = 0.045)および出生体重の増加(加重平均差(WMD)=105.36 g,95%CI [36.72-174.01],P = 0.003)と関連していた。
妊娠中の歯肉炎の治療は乳児の出生体重の増加や早産の減少などの妊娠アウトカムを改善する可能性が示された。

歯周病に至るまでには段階があり、まず歯肉炎がきっかけになり、次に軽度歯周炎、中等度歯周炎、重度歯周炎と進行していきます。
また、妊娠時にはホルモンの状態が大きく変わり、免疫機能が変化し、歯肉炎や歯周炎になりやすいといわれています。
このようなことからも、歯肉の状態がおかしいと感じたらすぐに歯科医に行き、診察してもらうことをお勧めします。

今回の論文のように、歯周炎になる前に、歯肉炎の状態であれば、治療を行うことで、早産や低体重児のリスクを回避できる可能性がある、と言えます。

◆あとがき
歯肉炎には、ビタミンB群やビタミンC、ビタミンD、ビタミンEといったビタミン類が効果的と言われています。特にビタミンCは、歯肉のコラーゲンを産生するのに役立つ栄養素です。
ブラッシングとともにこういったビタミン類を積極的に摂取することも大切です。


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