壱岐に行き、イキイキしてイイ気になって

長崎県の離島、壱岐の島。私の大好きな場所だ。

お世話になっている方のふるさとで、お盆の帰省にご一緒したのが3年前の2016年夏。

それ以来毎年訪れ、すっかり壱岐が大好きになった。

ゆっくり時間が流れ、人と人の距離が近く、長閑であたたかい。なんだかほっとするような優しい雰囲気で満ちている。

そんな壱岐だが、知人に連れて行ってもらわなければ、私自身もその存在を知ることはなかったように思う。

だからこそ、壱岐の魅力を少しでも多くの人に伝えたい。そんな思いを込めて、毎年の旅の流れとともに生きの魅力を語りたい。

*博多から壱岐の島行きのフェリーに乗って、いざ出発。

*ちなみに、博多のフェリー乗り場には水族館のような大きな水槽があり、とっても綺麗なのでオススメ!

フェリーの船頭に上がって風景を眺めるのも気持ち良く、離れていく都会と近付く離島の景色に、ワクワクする気持ちが加速する。

約2時間で壱岐に到着。

島に到着してすぐ、車で『旅館 ニュー長州』さんへ。

明るく気さくな女将と、とびきり豪華で美味しい食事。

海の見えるお風呂場で仲間と語り合ったり、畳と海の匂いが心地よい部屋でゴロゴロしたり、壱岐の島独特のゆったりとした時の流れを感じられる長州さん。

“田舎の祖父母の家に帰ってきた“みたいな心地よさがある。

水着に着替えて、ニュー長州さんから車で5分ほどの錦浜にシュノーケリングへ。

透き通った海とさらさらの砂浜に、何回行っても「わぁ〜〜」と驚いてしまう。

プライベートビーチのように人が少なく、海に潜れば、大小・白黒・鮮やかな色など様々な種類の魚がたくさん。魚肉ソーセージを手に持って潜ると、魚がどんどん寄ってきて、自分も魚になったみたいな感覚になる。

目に映る海も空も山も、耳に入る波の音や虫の鳴き声も、全てが贅沢で、プカプカ海に浮かぶだけでも癒される。この透明度である。

一通り遊んだら旅館へ戻り、お風呂へ。

長州さんは目の前が直ぐ海で、大浴場からも、釣りをしているおじさんの姿も見える。

そんな風景も非日常で面白い。

夕食までの時間に、旅館の前の港で平磯釣り。海が綺麗で、泳いでいる魚や岩と岩の間のウニ・貝まで上からしっかり見える。

釣りをしていると、地元のおじさんが話しかけてくれ、釣れた魚の種類を教えてくれた。島の人はみんな、朗らかで優しい。

そして、夕食。大きな船に鯛の頭や刺身が乗った舟盛りには、その鮮度と見た目の美しさに毎年圧倒される。

壱岐牛は舌で噛めるほど柔らかいし、ウニの炊き込み御飯もウニがいっぱいだし、毎食美味しすぎてつい食べすぎてしまう。次々出されるご馳走に、幸せが溢れる。

夕食後は、壱岐市の“石田町納涼夏祭り”へ。

20時30分頃に行ったからか、すでに、町の人皆が集まっているのでは?と思うような賑わいだった。

屋台もあって、一直線に並んだ出店が道を作っているが、みぎ・ひだりと出店を見て、何を買おうか悩んで居るうちにあっという間に終わってしまう。そんな規模だ。

それに、屋台のおじさんが「お〜、〇〇ちゃん、浴衣いいねえ」と浴衣姿の小さな女の子に話しかけているのにも、驚いた。皆顔見知りなのか、人と人の距離が近い。子供達は町の人みなに見守られて成長しているかのような、そんな気さえした。

都会の祭に比べると、混み具合も人の多さも屋台の様子も、違った。

広場の中央には小さなステージがあり、そこで地元の子どもたちが踊ったり歌ったりしている。

町の人々がそれを囲んでいて観ていて、その光景になんだかほっこりした。

浴衣を着ている中学生くらいの肌の焼けた女の子と男の子を何組も見たが、その後ろ姿に、想像を膨らませて胸がキューっとなった。島の青春ってなんかいいなあ。

『Always3丁目の夕日』で見た昭和の風景が頭にちらつくような、祭りの雰囲気。

私はこの日の朝に神戸から来たのだが、壱岐での流れる時間のスピードや町の雰囲気があまりにも違うため、違う世界に飛び込んだような、違う時代に来たような変な感覚になった。

それくらい、本当にのどかな壱岐の島なのだ。

祭り中、メインの花火までの30分間ほど、部落対抗での綱引き大会も開催された。

綱引き大会には、飛び入りで参加もできる。

体の大きな外国の方々も出場し、超助っ人として活躍していた。

実際に私の仲間も、数合わせで参戦し、地元の人に歓迎されていた。みんな温かい。

そして綱引きが盛り上がった後、ついに花火がバーンと上がった。

大きな大きな花火が、目の前の港に上がる。皆が同じ方向を見上げて、「わ〜〜」と声を出したり、笑顔になったりしている。

そんな光景が、とびきりのどかで心地よく「ずっとここにいたい」と何度も心の中で思った。

翌日、朝ごはんも豪華。焼き魚や壱岐納豆/豆腐など、地元の名産物が並ぶ。朝から満腹で、幸せな気持ちで満たされる。

この日は生憎雨だったため、朝食後は大広間の畳に皆で集まり、話したりゲームをしたり、のんびりと過ごした。

お昼は、『みうらや』にウニ丼へ。

生うに丼には、毎年その美味しさに思わずうなる。

うにが苦手な仲間も、壱岐のうにを食べて好きになったくらい、甘くてコクがある。

壱岐牛ステーキももちろん美味しいが、ここはやっぱりうにをぜひ食べてみてほしい。

ここまで旅の流れとともにザーッと書いてきたが、あと一つどうしても外せないのが、無人島の“辰の島”(たつのしま)

壱岐本島の勝本港にある乗船場から一日に数回定期便が出ている。

個人的に、辰の島の海は壱岐市で一番綺麗だと思う。エメラルドグリーンの海が広がっていて、水の透明度が高いため船が浮いているようにすら見える。(あいにく天気が悪かったため、写真だとはっきりわからないかもしれないが…)

筆者も、この辰の島で人生初の“浮舟”を見た。

そして、辰の島では山を登って欲しい。少し山を登ると、日本とは思えないような断崖絶壁があるのだ。

「もし足を滑らせたら、死んでしまうな」と思ってしまうような道も通る。そんなドキドキも非日常で楽しかったりする。

山頂まで登ると、言葉を失うほどの絶景が目の前に広がる。

まるで海外に来たのかと思うようなエメラルドグリーンの海と、荘厳な崖。

下を見るのにも、足がすくむような絶壁に座り、ボーっとするのも贅沢だった。

こんなところに何の規制もなく来れること自体、なかなかないと思うような場所。

私たちだけがこの場所を知っているかのような気持ちにもなる。辰の島は、マストで行って欲しい。

猿岩と呼ばれる岩もいい。「ほんまに自然にこんな形になったん?!」と思うくらい、猿なのだ。

海だけじゃない。緑もとっても多くて、空気が気持ちいい壱岐の島なのだ。

ここまで、ざっとした旅の流れとともに魅力を書いてきたが、飾らず、自然体で居られる場所、壱岐の島。

ぜひ、みなさんにも行ってみてもらいたい。

・ニュー長州さん http://www.ikiweb.com/choushu/

・辰の島 http://www.ikikankou.com/wp/?p=1826 

・お食事処 みうらや http://www.ikiweb.com/miuraya/

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