骨を強化する身体活動は、最も体力のない若者で最も低下している
骨を強化する身体活動のレベルは思春期に減少し、それは体力レベルが低い青少年の間で最も急激であるようだ、というフィンランド・ユヴァスキュラ大学からの研究報告。小児期から思春期の身体活動は、強く健康な骨を発達させ、維持するために重要である。
研究チームは、研究開始時に11歳だった思春期児童を対象に、3年間にわたる骨を強化する身体活動の変化を調査した。全ての思春期児童の間で骨を強化する身体活動レベルは減少したが、体力レベルの高い青少年の間ではより高いレベルが維持されていた。また、体力レベルが低い青少年の間での減少率はより迅速であった。
思春期前から思春期開始の時期は、身体活動を通じて骨の健康を促進するのに特に好ましい時期である。骨を強化する活動には、十分な強度の衝撃や他の高負荷を伴う活動、例えばジャンプ、ホッピング、方向転換などが含まれる。多くのラケットスポーツ、バットアンドボールゲーム、体操競技などが骨を強化する活動の良い例である。
ユヴァスキュラ大学スポーツ科学部のエーロ・ハーパラ博士は、「ほとんどの骨量は小児期と思春期に蓄積されます。低骨量は、後の生活で骨粗鬆症のリスクを増加させます」と述べている。
それゆえ、特に体力レベルが低い青少年の間で骨を強化する活動をサポートすることが非常に重要である、と研究者らは結論付けている。
出典は『Journal of Science and Medicine in Sport』
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1440244024000537