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「健康な食事指数」最新版は2歳未満も対象に

米国人のための食事ガイドライン(DGA)2020-2025年版に対応した「健康な食事指数(Healthy Eating Index、HEI)」最新版について説明および評価する4件の研究報告。HEIは、今回初めてHEI-2020とHEI-Toddlers-2020の2つに分けられた。HEI-2020は2歳以上の小児と成人、HEI-Toddlers-2020は生後12-23か月児を対象としている。

HEI-Toddlers-2020 と HEI-2020 は両方とも 13項目の構成要素をもち、それぞれが食事の質の重要な側面を反映している。そのうち9 つの構成要素は必要性 (必要な栄養素を摂取し、全体的な健康のために十分に摂取すべき食品) に焦点を当てており、4 つの構成要素は制限 (摂取を制限または少量にする必要がある食品) に焦点を当てている。

HEI-Toddlers-2020 にも、HEI-2020 と同様に、母乳または乳児用ミルクを除く食事摂取のすべての構成要素を反映する 13 の構成要素があるが、乳幼児の健康的な食事パターンには、次のような、添加糖類と飽和脂肪の採点基準に反映される独自の考慮事項が含まれる。

・添加糖類の摂取を避けること(2歳以上のHEIでは総カロリーの10%未満に制限)
・飽和脂肪の摂取を総カロリーの10%未満に制限することは推奨されない(2歳以上のHEIでは、10%未満に制限)

「米国人の食事パターンは進化を続けています。HEIは、その変化に対する科学的根拠を積み上げながら、さらなる方法論的疑問に対処するための研究活動を継続しており、各年代別の特殊な栄養要求などにも対処していきます」と研究者はコメントしている。

出典は『Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics

http://dx.doi.org/10.1016/j.jand.2023.05.010


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