見出し画像

子供の4つの食行動パターンが明らかに

英国の子供たちは「熱心」、「幸せ」、「典型的」、または「うるさい」の4つの食事パターンのいずれかを持っているようだ、という英国アストン大学からの研究報告。

熱心に食べる子どもは、より感情的に食べ、周囲の食べ物の存在に気づくと食べる可能性が高くなる。親の食事習慣が、さまざまな食行動パターンと関連していた。

研究対象となった子供のうち、「典型的」が44%を占め、「うるさい」は16%を占めた。しかし、研究チームにとって最も興味深かったのは、研究に参加した幼児の約5人に1人が、食べ物をより楽しみ、食べる速度が速く、「満腹」という身体の合図に対する感度が弱いといった、「熱心」な食事パターンを示したことだった。

熱心に食べる子どもと「幸せに」食べる子供(17.7%、食べ物に対して同様に肯定的な反応を示す)を区別する行動は、口当たりの良い食品の見た目、匂い、味に反応して食べたがる(またはもっと食べたがる)ということ、そしてより高いレベルの過剰的な過食が認められることである。こうした食行動の積み重ねは、過食とその後の体重増加につながる可能性がある。

研究者らは、4つの食行動パターンのそれぞれの間に、子供の気質と養育者の摂食習慣の大きな違いがあることも示した。熱心な子供は活動的で衝動的である傾向が高く、養育者は感情をコントロールするために食べ物を与えたり、健康上の理由から食べ物を制限したりする可能性が高かった。また、熱心に食べる子どもたちは、幸せな、または典型的な食事行動を示した子どもたちに比べて、食料安全保障のレベルが低かった。

「親はこの研究を利用して、子供がどのようなタイプの食事パターンを示しているかを理解するのに役立ちます。子供の食事プロファイルに基づいて、親は子供に合わせて食事戦略を適応させることができます。例えば、熱心に食べる子どもは、空腹でないときに食べ物を食べたいという誘惑を減らすために、家にスナックを持ち込まない、または食べ物を陳列しないといった、食べ物制限からより多くの恩恵を受ける可能性があります」と研究者はコメントしている。

出典は『Appetite

http://dx.doi.org/10.1016/j.appet.2023.107050


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?