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ブロッコリースプラウトの早期摂取は炎症性腸疾患における大腸炎を予防する

ブロッコリーの新芽や他のアブラナ科の野菜を含む高食物繊維食は、炎症性腸疾患(IBD)患者の病気の症状を軽減し、生活の質を改善する可能性があるようだ、という米国メイン大学からのマウスを用いた研究。

研究者らは、クローン病の一般的な実験モデルであるインターロイキン 10 ノックアウト (IL-10-KO) マウス モデルを使用して、マウスとその免疫系、およびブロッコリースプラウト食、クローン病患者の体内の微生物との相互作用を調査した。

具体的には、IL-10-KOマウスを幼若期(4-6週齢)と青年期(7-9週齢)に分け、各々にブロッコリースプラウトをまぜた標準餌または何も含まない標準餌(対照群)を与えた。

その結果、ブロッコリーを摂取したマウスでは、血中スルフォラファンの濃度が高まり、炎症性腸疾患の症状である体重減少、血便、下痢などからマウスが保護された。特に、幼若マウスの場合にその傾向が顕著であり、腸内細菌叢の多様性も高かった。

「簡単に言えば、私たちが研究した4つのグループ(幼若期と青年期、ブロッコリー食と対照食の組み合わせ)のうち、ブロッコリースプラウトの餌を与えられた若いマウスは病気の症状が最も穏やかで、腸内細菌叢が最も強固であることがわかりました」と研究者はコメントしている。

出典は『mSystems

https://journals.asm.org/doi/10.1128/msystems.00688-23


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