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植物由来の硝酸塩は健康にプラス

植物由来の硝酸塩は死亡リスクが低いのに対し、動物性食品、水道水などの他の源からの硝酸塩は死亡リスクを高めるようだ、という研究報告。

研究チームは、デンマークの食事とがんと健康に関する研究に参加した 52,247 人のデータを解析した結果、植物由来の硝酸塩を中程度から多量に摂取すると、全死因死亡率、心血管疾患(CVD) 関連死亡率、がん関連死亡率が 14% から 24% 低下することを発見した。

研究では、植物由来の硝酸塩が単独の寄与因子であるとは断定できなかったが、植物や野菜にはCVD、がん、死亡率のリスク低下に関連するさまざまな他の保護化合物が含まれていることから、研究チームは、死亡リスクを軽減するために硝酸塩を豊富に含む野菜をより多く摂取することの価値を強調している。

この研究はまた、緑黄色野菜やビートルートなどの硝酸塩を豊富に含む野菜の摂取によるがんリスクについて心配する必要はないという証拠をさらに裏付けるものである。

逆に、動物由来の天然硝酸塩の摂取量が多いと、全死因死亡リスクとCVD関連死亡リスクがそれぞれ9%と12%高くなることが明らかになった。また、硝酸塩から生成される動物由来の天然亜硝酸塩の摂取量が多いと、全死因死亡リスク、CVD関連死亡リスク、がん関連死亡リスクがそれぞれ25%、29%、18%高かった。

水道水由来の硝酸塩の摂取量が多い参加者は、全死因死亡およびCVD関連死亡のリスクが高かったが、がん関連死亡のリスクは高くなかった。

「硝酸塩の摂取に関する恐怖のほとんどは、一般的にがんに対する懸念から生じていますが、この研究で最も興味深い発見の一つは、飲料水中の硝酸塩が心臓病による死亡とより強く関連しているということです」と研究者はコメントしている。

出典は『European Journal of Epidemiology


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