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問題飲酒に対してノンアルコール飲料は効果が薄い

大量飲酒をするグループでは、ノンアルコール飲料を提供しても飲酒量は有意に減少しないようだ、という研究報告。

過度の飲酒への対処は世界的な課題であり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に含まれている。過度の飲酒を減らす対策の1つは、アルコール味の飲料、いわゆるノンアルコール飲料の使用である。

研究では、アルコール依存症患者を除く20歳の成人123名をランダムに介入群と対照群に分け、介入群には12週間ノンアルコール飲料を提供した。アルコール使用障害識別テスト(AUDIT)で測定された飲酒量に対するノンアルコール飲料の提供が問題飲酒の程度に与える影響に焦点を当てて解析を行った。

その結果、介入群は、AUDITスコア≤7、8-11、12-14のグループで対照群よりも飲酒量の減少が有意に大きくなった。AUDITスコア≥15のグループでは飲酒量は減少しなかった。また、介入群では、≤7のグループと比較して12-14および≥15のグループで平均飲酒量の減少は有意に少なかった。

これらの結果は、軽度の飲酒問題の場合、ノンアルコール飲料の提供が飲酒量を減らすのに有意な効果があることを示唆しているが、重度の飲酒問題の場合は、医療専門家によるカウンセリングとノンアルコール飲料の提供など、他の効果的なアプローチを組み合わせる必要があるようだ、と研究者らは結論付けている。

出典は『BMC Medicine


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