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LINKA【MISSION/VISION】

LINKA ASSOCIATES 株式会社(以下LINKA)は、クリエイティブ全般を手掛ける会社として2009年に創業。14年目を迎えた現在は、名古屋に拠点を置いている。

今回は、代表を務める竹内アルフ裕亮氏(以下アルフ氏)に、会社のMISSION/VISIONについて尋ねた。

MISSION


これまでアルフ氏の頭の中にあったMISSION(果たすべき使命)をきちんと言語化したのは、つい最近のことだと言う。

「実は、つい1,2年前まで、何度かLINKAという社名を変えたいなと思ったことがあったんです。もちろん、僕のストーリーからするとちゃんと意味はあるんですけど、自分の作った曲の名前をつける”こっぱずかしさ”みたいなものがあって。だって、みんなはもっと意味のある、かっこよくてスタイリッシュな名前をつけてるじゃないですか(笑)」

その想いに変化が生まれたのは、ある企業から受けたロゴ制作の依頼。完成品を見せた時の様子から、改めて気付かされたことがあったと話す。

「その時、作ったロゴを誰かに見せたくなるほど誇らしいものとして扱ってくれたんですよね。その姿が、すごく凛としていて嬉しくて。その現象こそが、僕らの使命としてできることだと思ったんです。

でもそれって、僕が1番最初につけた『LINKA』という言葉と同じだと思ったんですよ。最初は本当にノリのようにつけた名前ではあるけれど、一周回って、やっぱりそこが自分が1番大事にしていた部分だったなって原点回帰することができて。」

人の、会社の、内にある花を凛と咲かせる。アルフ氏率いるLINKAが手掛ける「想いがカタチになったモノ」は、見る度背筋が伸びるような、原点にいつでも立ち戻ることができる、そんな存在なのだと思う。その花は”可憐な守るモノ”というよりも、それ自体が強く、凛々しく立っているような様子なのだと感じる。

「本人からすると、クリエイティブって外に魅せるものじゃないですか。ロゴもそうだし、動画もポスターも。その見えるモノが満足のいくものだったとしたら、思わず伝えたくなるし、もっと届けたいと思う。その感覚をつくってあげたいし、そうしないといけないなって思っています。」

花を凛とさせることで、その人の、会社をエンパワーメントしていきたい。その想いは、LINKAのVISONにも色濃く写っている。


VISION


「LINKAに依頼する側の人って、何らかのアクションをしようとしているんですよね。その全ての行動って”チャレンジ”なので、みんな『挑戦者』だと思うんですよ。そこで僕らが出来るのは、その人たちをクリエイティブの力で前進させてあげることだと思っています。」

どんなクリエイティブを生み出すかによって、その挑戦の行方は左右される。集客や売り上げ、認知度…。それらの結果は顕著に出るからこそ、妥協はできない。”クリエイティブはインフラ”だと話すアルフ氏から、その意味を裏付けるエピソードを聞いた。

「ある商品のビジュアルクリエイティブを担当した時なんですけど。最初に実物を手に取った時、機能性は抜群!でも、正直『イケてない』と感じたんですよね。実は、それと同じ反応が社内からもあったみたいで。

それが、完成したビジュアルやムービーを見た瞬間に、みんなが『かっこいい!!』と言うようになったんですよ。最初イケてないって言ってた人も、そのプロダクトを見る目が変わっていたったんです。」


その後、LINKAがクリエイティブを手掛けたその商品は、1年前、同じような企画趣旨で発売された商品の受注数を、驚異の日数で取りつけたという。

モノ自体は変わらないのに、見え方が変わっただけで結果も変わる

今回、これが商品の価値を高めるビジュアルやムービーではなくECサイト(インターネット上で商品を販売するWebサイト)用の物撮りだけだったとしたら、ここまでの反応は見込めなかったはずだ。商品に合わせて、最適なクリエイティブで届ける。その効果や役割は、まさに販売におけるインフラだと言える。


Content is King,and Creative is God.


マイクロソフト創設者であるビルゲイツが提唱した「Content is King(コンテンツが王様)」という言葉がある。これには様々な解釈があるが、端的に言うと「中身が王様、良いモノは売れる」とも捉えられる。ただ、アルフ氏はそこにこう付け加える。

「僕は、and Creative is God(クリエイティブこそ神)だと考えているんですよね。コンテンツが王様なのは間違いないけれど、それを活かすも殺すもできるのがクリエイティブの、神の領域だと思っていて。

仮に、本来そのコンテンツの良さを抽出したビジュアルを作るべきところを、悪い気持ちで”全く違ったもの”に魅せることができてしまう。

温かいモノを冷たく、柔らかいモノを固くも魅せられる。もちろん、プロとして本来の良さと乖離したものを作ることはしないけれど、やろうと思ったらできてしまうんですよね。『操作できる』って、まさに王様よりも上に存在するもの、神の領域だなと思っていて。

だからこそ、僕たちは見た目の良さを追求するんじゃなくて本質的な、適正なクリエイティブを作らなくちゃいけないと思っています。」

アルフ氏が今年3月から始めた音声配信、standFMのチャンネル名に「クリエイティブマフィア」と名付けたのにも、印象を操作できてしまう、そのクリエイティブのダークな一面に由来しているようだ。

ロゴや広告、全てのクリエイティブに共通して、コンテンツの本質と合わないものには必ず、違和感が生じる。それを1番実感するのは、他でもなく挑戦者自身だ。アルフ氏は、その挑戦者を支えるものを作ることこそ、クリエイティブの役割だと話す。

「例えば、さっきのMISSIONでの話。コンテンツを提供する人が『最高!これは売れる!』って胸を張れる状態が、まさにリンカのタグラインであるSTAY BOLDだと思うんですね。その凛とした状態こそ、その人がお客さんを1番ハッピーにできる状態だと思っていて。

だから、前回も話した通り、まずは目の前の人をクリエイティブで幸せにしていく。僕たちが大事にすることは、ただそれだけなんですよね。」

本質的なものを、きちんと作り、届ける。一見当たり前に聞こえるかもしれないが、そこに対する熱量がこれほどまでに高いからこそ、完成した後もなお、挑戦者自身の熱量が冷めることはないのだと思う。LINKAに依頼するということは、最強の味方ができるという意味に等しいのかもしれない。

3/12開催、名古屋ウィメンズマラソン2023 NewBalance撮影クルー/ただの記録映像ではなく、この日走った女性ランナーの強さ、美しさを切り取る。



次回は、具体的にメンバーが大切にしている在り方、マインド面であるLINKAの行動指針「LINKA THE10」について迫る。(取材・執筆/廣田彩乃)


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