Ⅱ②ブッダたちの伝えてきた仏法
響く仏教・いまここにきくⅡ②
ブッダたちの伝えてきた仏法
ゴータマ・ブッダという歴史的人物を指す固有名詞として認識されることの多い「ブッダ(buddha)」という単語ですが、本来は「目覚めたる者」という意味の普通名詞であることを、前回では申し上げました。
いずれにしても「ブッダ」といえば、仏教固有の信仰対象を示す用語である、という認識が通常のように思われるところですが、ゴータマ・ブッダの生存された古代インドの時代に立ち返ってみると、必ずしもそれは仏教に固有のものではなかった