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介護のはじまりは「保険事故」

 医療や介護制度は広く周知されるようになりましたが、「自分事」になるのは突然です。「親の介護」がはじまる世代に向け、介護の相談窓口を設置する企業もあるようですが、仕事と家庭の両立で悩む介護者への支援の重要性は増しています。このnoteでは、介護現場から見たあれこれを書いてみたいと思います。

ヘルパーさんに来てもらったり、自宅に手すりをつけてもらうには?
 介護保険制度を利用する方がほとんどです。「介護を受ける状態になった」=保険事故と言います。高齢者等(被保険者)に保険事故が発生し、介護保険の保険者(市区町村及び特別区)が保険金の支払いを開始することで、被保険者は負担割合に応じた利用料を支払い、各サービスを利用できるようになります。

保険事故(ほけんじこ)とは、保険において保険者の保険金支払義務を具体化させる事故、つまり、当該事故が発生したときに保険者が保険金の支払いをしなければならない事実をいう。偶然なものでなければならないが、いつか必ず発生するといったものでもよい。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 事故というくらいですから、ある日突然始まる方がほとんどです。また、交通事故や障害保険等で受け取る保険金が状態に応じて決まるように、利用する方の身体機能や認知機能によって利用できるサービスの量が決まります。保険者に申請用紙を提出して、以下の介護度が決まります。

要介護1~5(要介護状態)
要支援1~2(要介護となるおそれがある状態)

 介護保険制度については、検索すると情報はたくさんあるので割愛しますが、とにかく介護保険を利用してサービスを利用するには、手続きが煩雑です。妻や夫、両親など、大切な人の病状や今後のことが不安な時期に、馴染みのない制度を利用することは心労が重なります。それをサポートするのが、ケアマネージャーや病院の相談員。

申請時については、また次の機会に記してみたいと思います。

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