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介護申請の相談先

介護保険を使ってサービスを利用するきっかけはどんな時でしょうか。

・ 入院後、身体や認知機能が低下。
・ 段差や階段昇降が負担。
・ 買い物や洗濯等が負担。
・ 同じ物ばかり買う。
・ 日時が分からない。
・ 趣味の集まりに参加しない。
  または、それらをおっくうがる。
・ 認知症の周辺症状が原因で、
  近所の方から勧められた。

介護申請を相談する先は、その方が入院中か在宅かで異なります。

① 入院中
  院内の医療相談室
  市町村や特別区の介護保険課
② 在宅
  居住地の地域包括支援センター
  居宅介護支援事業所
  市町村や特別区の介護保険課

「医療相談室」
医療相談員は、患者さんやご家族に必要な制度の紹介や申請書類記入のサ
ポートなどを行います。病院の受付近くや、奥まった廊下の先にひっそり 
とあることが多いです。
入院中に看護師さんから介護申請を勧められることがありますが、この場  
合は少し注意が必要です。その看護師さんが個人的に言っている場合と、
病院として退院後の生活を考えたうえで勧められる場合があるからです。 
医療相談員は必要があれば、医師や病棟師長(担当病棟の看護師責任者)
に確認し、対応します。

「地域包括支援センター」
お住まいの地域の介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える  「総合相談窓口」です。各自治体から委託を受けて運営され、各小学校区 
に設置されています。利用者の市町村等の介護保険課やHP等で確認できま
す。相談後は、地域包括支援センターから「居宅介護支援事業所」を紹介
される場合があります。

「居宅介護支援事業所」
ケアマネージャー(居宅介護支援専門員)がいます。ケアマネージャーは 
原則として利用者宅でサービスの調整を行いますので、介護申請の代行も
行います。利用者や家族は、自宅にいながら介護申請を行ったり、介護サ
ービスの相談を行うことができます。
ご近所や知り合いに介護サービスの利用者がいれば、その方に相談しても 
いいですね。ケアマネージャーをしている時は、利用者さんやご家族から「近所の〇〇さんが困ってるから、話を聞いてあげて。」と言われることが
ありました。

「市町村や特別区の介護保険課」
介護保険課では、介護申請に必要な書類や申請方法については対応できま
すが、ケアマネージャーやヘルパーさんを紹介することはできません。具 
体的なサポートは、地域包括支援センターが担っているため、介護保険課
に連絡してもお住まいの地区の地域包括支援センターを紹介されます。

地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、訪問介護やその他介護サービスは、厚生労働省のHPからも検索できます。
介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」 
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp

遠距離介護の方も、ご家族の住む地域の情報を知ることができますね。

先日、ご主人が「要介護2」の判定を受けた方から電話がありました。「オムツはどうやって購入するの?」
介護認定を受けると、状態区分として一か月に利用できる介護サービスの上限単位が介護保険者証に記載されます。この上限は、介護の必要度に応じた状態区分で要介護度毎に異なり、単位で記載されています。料金とは異なりますし、おむつの購入代金にあてることはできません。その方は、「おむつは必要だけど、自分がいるから介護サービスの利用は今のところ必要ない。」と話しておられましたが、地域包括支援センターへおつなぎました。お話を伺うまで表出されないニーズも多々あります。在宅生活が過ごしやすく、利用者の自立度が上がるようサービスの提案することが、在宅支援のケアマネージャーの役割です。

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