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ケアマネージャーの所属先

ケアマネージャーとは
下記の実務経験が5年以上かつ900日以上あり、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格試験に合格したものです。国家資格ではなく、保険者である各都道府県が管理する公的資格です。

・医療・介護・福祉分野の国家資格で働いた勤務実績
・福祉施設等での相談業務実績

ケアマネージャーの資格は5年ごとの更新制です。ケアマネージャーの経験が5年以上になると、所定の研修をうけ主任ケアマネージャーの資格も取得できます。主任ケアマネージャーは、新人ケアマネの指導や相談、ケアプランへの助言、事業所の管理的役割、地域課題の解決などを担います。

ケアマネージャーの働くところ

居宅介護支援事業所
通称「在宅ケアマネ」「居宅ケアマネ」と呼ばれています。自宅で生活する要介護者の心身状況や家族の希望等を基にケアプランを作成し、このプランに沿ってサービスの調整や相談支援を行います。「居宅」といってもサービス付き高齢者住宅や住宅型有料老人ホーム等、常時見守りのある住居に住まわれている方のプラン作成を行っているのも、「在宅ケアマネ」です。要介護度によって利用できるサービス量が決まっているので、その範囲内で各サービスの利用を調整します(給付管理)。一部例外はありますが、令和3年4月から居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネージャーです。

介護保険施設、介護付き有料老人ホーム等
通称「施設ケアマネ」。施設ケアマネは、施設内の専門職と連携しケアプランを作成します。在宅ケアマネとの違いは、施設に入所すると要介護度に応じた保険給付を受けるので、ケアマネは給付管理を行う必要がなくなります。
在宅で介護サービスを利用していた方が施設入所すると、入所しても「在宅ケアマネ」が担当者だと思われる方がいますが、施設入所すると契約は切れます。施設入所後は、入所施設のケアマネが支援します。

地域包括支援センター
地域の包括的な相談窓口として「主任ケアマネージャー」「保健師(または地域支援の経験をもつ看護師)」「社会福祉士」の3職種の配置が義務付けられています。主任ケアマネージャーの役割は上述した通りです。
要支援の方の介護予防ケアプランの作成を行うケアマネージャーも在籍しています。

要介護認定の調査員
先日、他市に転居された方からお問い合わせがありました。「今更ですけど、〇〇市で介護の認定調査をしていた人って、何か資格がある人なの?保健師さんとか、国家公務員?」認定調査員は、基本的には市区町村等の職員や、市区町村等から委託され認定調査の研修を受けたケアマネージャーが行います。市区町村等の職員だけでは調査員の数が足りず、認定調査の研修を受けたケアマネが委託されていましたが、令和2年度からは介護現場で働いたことのある「保健、医療又は福祉に関する専門的知識を有する者=医師や看護師、介護福祉士等の21資格」にも緩和されています。
お住まいがA市であっても認定調査日の入院先がB市であれば、B市の調査員が認定調査を行います。「認定調査票」の項目は全国で統一されています。認定調査時の対応は、市区町村等の差もあるのかもしれませんが、調査員によっても異なります。ケアマネ業務を行っていた地域では、認定調査は市区町村等から委託された事業所の調査員が行っていました。身の回りのことはほぼ行えても認知症の周辺症状が激しい方や、パーキンソン病の方等はなかなか初見の調査員の方に生活のしづらさが伝わらず、認定結果に反映されるよう尽力しました。他市では利用者を担当するケアマネが行っているところもあったので、実情を反映しやすいだろうなと感じていました。

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