たまに思い出す小学校の先生の一言

小学生の頃、先生からこっぴどく怒られたことがあって、
やんちゃだけど、そこそこ真面目にやってるつもりだった私には相当なダメージだった。
その時、よほど落ち込んで見えたのだろう、
他クラスの先生に
「人生山あり谷ありだからさ」
と微笑んで言われた。
その時の私がどう思っていたかは覚えていない。

でも、何にも良いことが続かない時に、
今でも、ふと、先生の優しい顔と一言がよぎる。
ほとんど関わりのない他クラスの先生からの一言。
本当に何気ない一言。
それに支えられているかというとそんなに大袈裟なものではないけど、
まあ確かに今は落ちてる時期かもしれんなあと
少し客観的になれたりする。

何してても泣けてしまう日々が続いていて
もう一生このままかと思ってしまう日々も
まあ、今が谷なんやろうなぁと思って考えることをやめる。

山も谷も歩いていたらいろんな人に出会う。
もう歩けなくてうずくまっていても誰かは通ってくれるかもしれない。
でも歩いたらもっといろんな人に会えるかもしれない。
谷で歩けなくなった時、後ろを振り返って、
あの日、あの遥か向こうの谷で出会った先生を思い出して、また少しずつ歩き出す。
そんな自分を想像した。