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好きなコンビは名前の由来も良い

はじめてお題企画に挑戦してみようと思います。お題は「#名前の由来」。ただ自分の名前語りだけでは持たないので、個人的に良いと思うコンビ名の由来もいっしょに見ていきます。

願いのない名前が良い

まず私自身の話を少し。下の名前は「鈴音(すずね)」といいます。ちょっと珍しいけど読めなくないので、わりと気に入ってる名前です。

例に漏れず、私も小学校の宿題で由来を聞いたところ、

「12月生まれでジングルベルの季節だったから、鈴の音で鈴音」

と言われました。

実はこの由来も気に入っていて。「この子にはこう育ってほしい」という願いが名前に込められている人が多いと思うんです。でも私の名前には何の願いもなくて、季節感しかない。「そんなの寂しい」と感じる人もいるかもしれませんが、「名前は〇〇なのに実際は全然違って育っちゃった……」みたいな“名前の圧”を感じずに済むし、単純な理由なので好きです。

私の話はここで終わりにして、コンビ名の由来に移ります。

「空気階段」は好きな単語の組み合わせ

お笑いコンビの名前って多種多様。もう一生分出ているんじゃないか、ってくらい存在します。そんななかで私がもっともカッコイイと思うコンビ名は「空気階段」。鈴木もぐらさんと水川かたまりさんのコンビですね。

由来は「お互いの好きな言葉を持ち寄って合わせた」もの。

好きな言葉聞かれて「空気」も「階段」も出てこないですよね……。元々のセンスでしょうか。でも唯一無二の言葉で語感もいい。漢字四文字というのも好きです。無骨。

ちなみに鈴木もぐらさんの“もぐら”は、高校生のときいつまでも起きられず布団に入っていた翔太(本名)さんに対し、母親が「もぐらみてえだな!」と言ったことが由来。かたまりさんも母親から「あなたはいつも固まっている」と言われたことからきているそう。(以下リンク先の音声から聴けます)

「ランジャタイ」は熱い思いから

ウッチャンナンチャン、TMレボリューション、オール阪神・巨人などをテーマにした奇天烈なネタで人気うなぎ上りのランジャタイ。国崎さんと伊藤さんのコンビです。一見造語のようにも見えますが、実はモノの名前そのままのパターン。

「蘭奢隊」とは伝説の香木のこと。足利義政、織田信長、徳川家康など、時の天下人が揃って切り取ったと言われ、天下の証とされています。伊藤さんが「天下を獲りたい」という思いを込め、その名前をつけたのだそう。

まっすぐすぎる思いとネタの尖り方にギャップがあって驚きましたが、名前はカタカナにすることでキャッチーになっています。蘭奢隊の知名度もそこまでないと思うので、人に言うにはちょっと恥ずかしい思いを、見事に隠してあることに「うまいなあ」と唸ってしまいました。ちなみに国崎さんが由来を知ったのはコンビ結成4年後らしいです。

「ママタルト」は知らないお店の名前

175キロある巨漢の大鶴肥満さんと優しい顔の檜原さんのコンビ。「ママタルト」とは、また聞いたことがない言葉ですよね。

その名の由来は「よく行くお店やネットで調べたお店を候補にして、くじ引きで決めた」。

まさかの他人の考えた名前ママでした。ちなみに「ママタルト」は現在上野毛にあるケーキ屋さん。ふたりも行ったことはないそう。

“ママ”と“タルト”という組み合わせ、包み込んでくれるような優しげな雰囲気。名は体を表すといいますが、この雰囲気がママタルトのふたりとピッタリなんです。肥満さんは大きな大きな包容力を持っていそうな出立ち。檜原さんに至っては顔のみならずネタまで優しい。「優しい男」というピンネタでR-1準決勝まで勝ち上がっています。

この意図せずのどんぴしゃ感が、私の好きな理由です。


コンビ名の由来って、意外と知られていないですよね。でも芸人さんにとってはコンビ名のほうが先行して覚えられるくらい大切。悩みに悩んだ名前も、適当に決めてしまった名前も、背景を知ると愛おしく感じられます。

自分がこれからなにかに名前をつけるとしたら、子どもが生まれたとき、新しくペットを飼うとき、新しいサービスを作るとき……とかでしょうか。

どんな手段でも、愛着の湧く、好きと思ってもらえるような名前をつけたいです。精進します。

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名前の由来

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