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ジャーナリストなら誰もが心得ている掟があるんだが、日本にはそれがないらしい

何気なくツイートしたのがけっこうバズっているので補足。

普段から「日本のマスゴミは〜」という発言が多い私だが、それはアメリカだったら、誰も何も言わなくてもやってはいけないとされていることを日本のメディアがやらかしているのを目にする機会が多いからだ。

ジャーナリズムといえば、大学でReporting 101という基礎の基礎からお勉強しただけの私でさえ、今もちょこっとした記事を書くときにも、身に染み付いているcode of ethicsだが、これって教科書に出てたんだっけ?と考えてみた。

いちばん有名なのはSociety of Professional Journalists(プロジャーナリスト協会、以下SPJ)がトップページに掲げているcode of ethics。なぜ、罰則のある規定 (rules) ではなく、掟 (code)なのかも書いてあるね。要するに、究極的には表現の自由というのが憲法で決められているので、その自由を妨げる一切の決め事は法的制約を持たないから、というわけだ。あくまでも自ら守るべき“掟”に近いんだな。

この他にも大手のマスコミだったら、code of ethicsの他にも企業方針としての細かい「べし、べからず」集が、社のウェブサイトのどこかに埋め込まれているだろうし、具体的に記事をどう書くかについて、もっと細かいstyleが社内で閲覧できるようになっている。まぁ基本的なことなので、アクセスしたことないわ、って社員も多いだろうけど。

でもジャーナリストとして仕事をするからには、どんな新米のペイペイ記者でも、世の中の魑魅魍魎をみてきたベテランレポーターでも、守るべきとされていることがあって、政治家に限らず、その取材対象からは接待は受けるべからず、高級料亭での定期会食なんてもってのほか、ってなるはずなんだけど。

SPJの文章だと、Act Independentlyのところに入ってる。この際だから紹介するか。

The highest and primary obligation of ethical journalism is to serve the public. 倫理的なジャーナリズムの最高にして最初の責務はpublicに仕えることである。(このpublicという概念がそもそも日本だと、何に当たるの?って話もあるけど、私は一応「一般市民」「読者」としている)

Journalists should: ジャーナリストがするべきは

– Avoid conflicts of interest, real or perceived. Disclose unavoidable conflicts. 本質的な、そして一見してそう見える「利益相反」を避ける。避けられない場合は明記する。 

– Refuse gifts, favors, fees, free travel and special treatment, and avoid political and other outside activities that may compromise integrity or impartiality, or may damage credibility. 贈答品、頼みごと、料金、タダの旅行、特別な扱いを拒否し、誠実性や公平性の妥協につながり、信頼性を傷つける政治的な行動や、ジャーナリストとしての仕事に関係のない行動を避ける。

– Be wary of sources offering information for favors or money; do not pay for access to news. Identify content provided by outside sources, whether paid or not. 頼みごとや金銭をチラつかせてくる情報源には留意する。ニュースを得るためにお金を支払ってはいけない。外部情報源に提供されたコンテンツは、有料か無料だったか、その旨明記すべし。

– Deny favored treatment to advertisers, donors or any other special interests, and resist internal and external pressure to influence coverage. 広告主、寄付者、その他のロビイング活動に有利なことは否定し、報道内容を変えさせようとする内外の圧力に抵抗すべし。

– Distinguish news from advertising and shun hybrids that blur the lines between the two. Prominently label sponsored content.  ニュースと広告は分け、この境界線がぼやけた両面性のあるものもさける。スポンサー提供のコンテンツは目立つようにラベルを付ける。

これでいうと、日本のマスゴミの記者が政治家と会食するなんて完全にアウトでしょ。それともcode of ethicsってものがそもそもないの? そんなんでマスコミ名乗っていいわけ? たぶん初めてこの文書を全文読んでみたけど当たり前だよね、ってことしか書いてなかった。

これがあるんで、私は日本のマスコミ、はなから信用してない。たぶんこれからもマスゴミマスゴミって言い続ける。当然でしょ。

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最近は東京ベースの文芸エージェント。日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。Hon.jpにて海外の出版ニュースやコラムを提供中。ツイッター垢は@lyngualiinaで密かに復活。

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コメント (1)
的外れかもしれないが
香港のマスコミが当時大人気だったジャニーズの近藤真彦を態度悪辣と書いた

香港変換の年に台湾の記者が取材に来ていたので同行していた時に飲食店から振舞われたボトルを全て返しにきていた。
支払いも接待も断っていた。

かたや日本の食品卸会社は製造会社からの接待を当然のように受けていた

担任の先生も旅行会社の接待を鼻の下を伸ばしながら受けていた

広告代理店もプロダクションからもてなされていた。

日本ってそういう文化が発達している。

男社会

汚く見えて当然だよ

不摂生な奴はそのうち自滅する
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