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バカボンのパパから北山修まで

これでいいのだ!

漫画『天才バカボン』のパパの台詞である。


特別支援教育の世界では、Aさんは
「〇〇があまり上手くできない」ので
教員やまわりのスタッフが、もしくは できる側にいる子どもたち
「〇〇がしやすいように、サポートしましょう」という流れになる。

「障害」という言葉を使わずに「困り感」に寄り添うなど
いろいろと言い換えはなされてきたものの、突き詰めて考えると

できる側が、できない側をお手伝いいたしましょう、という
教育や福祉の発想が厳然と残されたままになっている。

支援を受ける側の子どもや保護者からすれば、
あくまでも自分たちは「できない側に立たされている」という意識が残る。
それではとてもやり切れない。


今こそ存在をまるごと認めて
「これでいいのだ!」という発想からスタートしてみませんかというのが
読書中の本の趣旨である。

教育や福祉に関することだけでなく
サラリーマンのメンタルヘルスに関わる問題やアルコール依存症など
身近な大切な人が、家族がいつ遭遇してもおかしくないテーマについて
知ることのできる一冊となっている。

ポップミュージック好きな方であれば、思わず一気読みしてしまう作品だと思う。


『ポップスで精神医学―大衆音楽を“診る”ための18の断章』
  日本評論社 2015

 著者 山登敬之 斎藤環 松本俊彦 井上祐紀 井原裕 春日武彦    



とは書いてみたものの
斜め読みをしただけで、まだ未読の章ばかりだ。
この本に限らず流し読みをした上でブックリストに入れたまま、
ほとんど読み返せないものも多数ある。

大事だと思ったら、手に取った瞬間
ある程度は読み込んでしまわないとアウトプットには使えない。

読みたいと思った勢いで一冊ずつ終えておかないと
本から得た着想を自分のものにすることはできない。


分かってはいるけど暮らしのなかの雑用や〆切に追われ、
閉じてそのまま・・ということが続いている。


そんなときこそ
「これでもいいのだ!」という発想が生まれる、と著者である山登敬之さんは語る。

noteへ投稿することで、もう一度忘れずに立ち帰ってこようという
自分へのリマインダーにしたいと思う。


追記
少し重めのテーマについては別アカウントに分けるか他のブログに書くなど、読むつもりがないタイミングで流れて来て見てしまう状況を防ぐ予定。

DSM-5-TR上で新たに採用された遷延性悲嘆症について
在留外国人のメンタルヘルスについて           など

親しい人を亡くすことは決してテーマとしてタブーではないものの
やはり読みたいコンディションとそうでないときは人によりさまざまなので、分ける価値があるかな。

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