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スムーズな運用のために「分業化」、独自の「校正研修」を導入。LINE NEWSはどのような体制で運用しているのか

サービス開始から7年以上が経ったLINE NEWS。提携媒体社から配信される1日約10,000本のニュースを扱うほか、さまざまなコンテンツを運用しています。今回は、編集部の体制をご紹介します。​

4交代制・24時間体制で運用

365日24時間、早朝も深夜もニュースは止まることがありません。取材現場の最前線から配信され続けるニュースをリアルタイムで届けるために、編集部は4交代制で勤務シフトを組み、24時間体制で運用を行っています。

- 早番:AM7:00〜PM15:30
  (早朝番:AM6:00〜PM14:30)
- 日勤:AM10:00〜PM18:30
- 遅番:PM14:30〜PM23:00
- 深夜番:PM23:00〜翌AM6:00

早番は「ニュース編成1チーム」、遅番は「ニュース編成2チーム」と、メンバーが所属するチームが異なり、基本的にはそれぞれ早番シフトのみ、遅番シフトのみで勤務します。1つのチームには25人程度が在籍しており、1日の運用に入るのはそれぞれ10人程度。これに加えて、日勤や時短勤務のメンバーもいます。

早朝番は早番の時間帯に先駆けて1人が担当し、ニュースタブの「トップニュース」の更新作業や、朝のダイジェスト配信への準備を進めます。ユーザーが通学や出勤前に重要なニュースを手早く知ることができるように、また、朝のアクセスの高まりに向けて、早朝番が整えるダイジェストは非常に重要です。

早番メンバーは大きなアクセスの山である正午をカバーし、遅番メンバーはアクセスが増えていく夕方〜夜をカバー。深夜番は所属にかかわらず、持ち回りで各日1人が担当します。

早番、遅番で所属するチームは違いますが、それぞれの時間帯に生じた判断やサービスの課題などは、日々チャットなども使いながら議論しています。

多岐にわたる業務、細かく分業化

編集部は、トップニュースや「国内」「スポーツ」など各カテゴリの更新が主な業務ですが、それ以外にもさまざまなコンテンツの編集・更新業務を行っています。

例えば、1日3回のダイジェスト配信やその日の話題が俯瞰でわかる「話題」(下記・赤枠)の編集、新型コロナウイルスのまとめページの編集などを担当しています。

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多岐にわたる業務を運用するのは、前述の通り早番、遅番の各時間帯で10人程度。スムーズに業務を進めるために、トップニュースの更新担当者、トップニュースの校正担当者、カテゴリタブの更新担当者、カテゴリタブの校正担当者と、細かな分業化が進められています。

- 編集部の業務の一例 -
・トップニュースの更新、ダイジェスト配信
・「話題」の編集
・新型コロナウイルスのまとめページの編集
・各カテゴリタブの更新


例えばトップニュースには、「公共性」のあるニュースを掲載する箇所(下記①)と、「話題性」を重視してニュースを掲載する箇所(下記②)があります。扱う記事の内容やアンテナの張り方、見出しの付け方なども異なるため、同じトップニュースの更新作業でも担当を分けているのです。それぞれの掲載場所で「多くのユーザーにとってより良いもの」を届けるべく、分業化して運用に磨きをかけています。

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メンバーの専門知識を活用

編集部のメンバーは中途入社が多く、出身は新聞社やスポーツメディア、ファッションメディアなどさまざま。編集部では、メンバーの専門分野を活かす意味でも「分業化」を図っています。

例えば、スポーツメディア出身者は編集部内のスポーツ専門チームに所属し、主に「スポーツ」カテゴリの更新を担当するほか、スポーツの実況ページ更新などを行っています。

また、メンバーの持つ専門知識は、編集部全体の意思決定にも貢献しています。最近、役に立ったのは「将棋」の知識。藤井聡太さんの最年少タイトル獲得、その後の二冠達成が話題になりましたが、編集部内では事前に対局予定から将棋界全体の大まかな知識までが共有され、ニュースの扱い方や号外の方針が決まっていました。

編集部では、毎週の定例会議でメンバーの専門知識を共有する時間を設けており、チーム全体のレベルアップを図りながら運用しているのです。

独自の「校正研修」でチーム全体を底上げ

トップニュースに掲載される記事は1日約100本、カテゴリタブでは、「国内」や「エンタメ」など更新が多いジャンルで1日約50本が掲載されています。トップニュースや各カテゴリタブの更新担当者が見出しを入稿すると、別のメンバーが校正します。誤字・脱字だけではなく、入稿された記事の掲載は妥当か、掲載場所は相応しいかなども確認。更新箇所が多岐にわたると校正する量も膨大になるため、校正も分業化が進められています。

編集部では、多くのメンバーが校正を担当できるよう、経験を積んだメンバーには校正のスキルを身につけてもらうようにしています。新聞社やウェブ媒体での記事執筆など、メディアでの経験があるメンバーは早ければ数カ月で校正を担当することもあります。

メンバーが一定レベルの校正スキルを素早く身につけるために、編集部では「校正研修」を実施しています。参考にしているのは、LINE NEWSなど自社サービスの校閲を専門に行う部署「校閲チーム」の研修です。校正の解説や練習問題が100項目以上並んでおり、一般的な校正の知識のほかにも、LINE NEWSならではの表記方法や編集ルールを学ぶことができます。

おわりに

この数年でサービスが拡大し、業務も多岐にわたるようになったLINE NEWS。提携媒体社から配信される記事のジャンルやユーザーの関心の幅が広がる中、ニュースプラットフォームにはわかりやすさはもちろん、専門性も求められます。それに対応できる業務分担やメンバー個人のスキルアップなど、今後も編集部はさまざまな取り組みを続けていきます。

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