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誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)シルエットを眼に焼き付ける

流行とはシルエットの変遷なので、そのときのシルエットを表現していると、おしゃれに見える場合が多々あります。
逆に、いつまでも前の時代のシルエットを引きずったままでいると、時代遅れの人に見えます。

若い人の多くが今風で、おしゃれに見えるのは、より年齢の高い大人よりも、衣服を買う頻度が高くなり、いつでもどこかしらに新しいものが追加されているからです。
若い人は学生から仕事をする人へ、シングルから既婚者へなど、ライフスタイルの変化が激しいため、おのずと衣服を新たに追加することが多くなります。
その結果、特別おしゃれに気を配っていなくても、そのときのシルエットの衣服を買うことになりますから、少なくともシルエットにおいては、今風であり、おしゃれに見えます。


一方、年齢が上がれば上がるほど、ライフスタイルの変化はゆるやかになりますので、若いころほど頻繁にワードローブを変えていく人は少なくなります。
もちろん同時に、ワードローブには過去に買ったものが追加されていくわけですから、新しいものでないものの割合が徐々にふえていきます。

そうしている間に、シルエットがなんとなく時代遅れになり、今風のおしゃれな感じは失われていきます。

ではどうしたら、このなんとなく古臭く、おしゃれには見えない感じを防げばよいでしょうか。

必要なのは、自分でそのシルエットが今風であるかどうかわかるようになることです。
そのためには、自分の眼を新しいシルエットに慣れさせるようにすることが大切です。

方法はいくつかあります。

例えば、いつも行くショッピングモールなりデパートなりで、ファッション関連のフロアを一回りして、マネキンが着ている衣服の全体のシルエットの傾向をチェックすること。
そして、近くに店舗がなく、あまり外出しない場合は、どこかのブランドなりセレクトショップのHPやインスタグラム、YouTubeを観察し続け、シルエットがどのように変わっているのか、感覚でつかんでおくこと。

最後に、いつも同じファッション誌を買って、シルエットの変化について知っておくこと。

この3つが主なシルエットの変化について、自分の眼を慣らす方法です。

シルエットが変化すると、コーディネートのルールも変化します。
それまで大き目のトップスにはタイトなボトムスを合わせていたとしても、ビッグシルエットの流れになると、大き目のトップスに大き目のボトムスという組み合わせが、とてもおしゃれに見えたりします。
シルエットを眼に記憶させるときには、コーディネートの変化にも注意を払うといいでしょう。

これがある程度できて、なんとなく自分でも今のシルエットがわかるようになったら、自分が持っている衣服を着てみて、鏡の前で、これが今風のシルエットなのかどうかチェックしてみます。
すると、ついこの前までは、これでよいと思えたものが、もう今では違うと感じてしまうということがわかります。

また、大分古く買ったもので、捨てないでとっておいたものでも、シルエットが変化したので、改めて着てみたら、なかなかよかった、ということがあるということもわかります。

シルエットを眼に記憶させてしまえば、中古や古着が選びやすくなります。
まずはサイズと色で選定して、次に着てみて、そのシルエットが自分の眼に焼き付けた、今風のものであるならば、それは今着ても十分におしゃれに見える、ということです。

今風のシルエットかどうか、自分で見極められるようになれば、多くのものの中から自分で選択するということがずっと簡単になります。

ただ、シルエットは変化してしまうので、いつでもどこかを定点観測する必要はあります。
やめてしまえばそれまでで、また判断できない状態になってしまうでしょう。

情報はあふれています。
インターネットにつながりさえすれば、シルエットの変化など、天気予報をチェックするのと同じぐらい簡単です。

やるかやらないかは、ご自分で決めてください。
そして、自分で見極め、選べるようになりたい場合は、ぜひ、シルエットを眼に焼き付ける訓練を始めてください。

雨雲を見たら雨が降るだろうとわかるように、
誰にでも、それはわかるようになるでしょう。
本当にそれは、些細で、簡単なことです。
大したことではないのです。

2020・01・29


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