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誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)素材感

服の素材を見るときのポイントとして、繊維や色のほかに素材感というものがあります。

ポリエステル等の化学繊維はどんなものでも似たような素材感ですが、ウールやコットンといった自然素材には、そのグレードによって、素材感がさまざまです。

たとえば、非常に安いコットンのTシャツと、スーピマコットンなどでは、さわった感じや、見た目の光沢など、非常に差があります。

ウールもまた、値段の安いウールと、カシミヤなどでは、手触りから何からすべて違います。この素材感なのですが、年齢が若いときにはあまり気になりません。輝く肌の上には、どんなものをのせても美しいからです。

しかし、年をとってきて、肌自体の輝きが薄れてくるにつれて、手触りも悪く、光沢のない素材がだんだん似合わなくなってきます。そういうものを着ると、何となくふけて見えるのです。

よく年齢がそこそこなのに、若い人のための服を着ている人がいますが、そういう人たちが何となく素敵に見えないのはそのためです。若い肌のために作られた服と、そうでない服では、使われている素材が違うのです。

ですから、ある程度の年齢がいったならば、触って心地よいもの、そして何より素材自体が控えめに輝くような光沢のあるものを選ぶようにしましょう。

ウール類でいえばカシミアですし、コットンでいえばスーピマコットンや、海島綿などです。

しかし、これは前にも書きましたが、必ずしも値段と比例してよい素材が使われているとは限りません。ものの値段は流通経路によって変わりますので、値段が安くても、いい素材のものはあります。

ですからこれも、日頃からいい素材というものを知っておくことが大事ということになるわけです。ただ知識として知っていることと、実際に素材をさわったり見たりして知ることとは、大きく違います。

前にも書きましたが、お勧めは、アウトレットなどの高級店などで試着してみること。試着するのはただですから。

そして、お店を出るときは、笑顔で「どうもありがとう。ちょっと考えます」と言えば、何の問題もありません。


2010・08・10

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