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誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)レインウエア

6月になると、梅雨が始まります。そこで今から考えたいのはレインウエアを着るべきか着ないべきか、そして着るとしたら何を選べばいいか、ですね。

現在、私は通勤時間に電車に乗らないので、お勤めの方がどれぐらいレインコートを着ているのかわからないのですが、私が街で見かける限りにおいては、スカートまで隠れるレインコートを着ていらっしゃる方は年配の方が多いようです。

一方、若い方たちは、カジュアルな街着として、アウトドア用のレインウエア、+レインブーツをはいて電車に乗っている方を多く見かけるようになりました。長靴をはいて電車に乗っても、恥ずかしくない時代がきましたね。

どんなデザインを選ぶかは好き好きですので、長いコートがいいのか、それともアウトドア用によく見られる、腰の下まであるものがよいのかは、みなさんがそれぞれのテイスト、そしてライフスタイルにあわせて選べばいいのではないかと思います。

で、問題なのは素材なのです。

日本の梅雨がじめじめしています。ですからはっ水性+空気の透過性が必要になります。そうでないと、蒸れてどうにもこうにも着ているのが苦痛になります。

今現在出回っている素材で最高品質のものはGORE-TEXです。こちらははっ水、透過性、ともに優れています。また耐久性もあります。

ただ、難点は値段が高いこと。いわゆるブランド素材なので、だいたいコートで5万円前後になってしまいます。

そのほかの素材もいろいろあるようです。全部は把握し切れていませんが、たとえば東レなど、日本のメーカーがはっ水、透過性の目的のために作ったものは、ある程度信頼ができます。これはタグに表示があれば、それを信頼していいでしょう。

日本製の生地なので値段は安くなりますが、どういうわけか、あまりこの生地を使ってレインウエアを作っているメーカーがありません。

もっとも多く、そしてもっとも注意しなければならないのは、またしてもポリウレタンです。本当に、またかという感じなのですが、ポリウレタンによる撥水加工をしたコートは非常に多いです。

ボンディング加工も注意です。よくラベルを見ると、ウレタン系樹脂と書いてあります。これはポリウレタンと同じ。約3年で劣化します。

しかも、驚いたことに、3年で劣化するポリウレタンなのに、値段が安いとは限らないのです。普通、レインコートで5万も出せば、それなりに長持ちすると思うでしょうけど、全くそうではないのです。ポリウレタンコーティングで5万のコートもあります。

本当に要注意です。

また、素材について、アウトドア専門店の販売員さんたちは知識がありますが、普通のデパートの販売員さんたちは、素材の知識などありません。平気でいい加減なことを言います。ですから、自分で判断するしかありません。

もし気に入ったコートだけど、素材が長持ちかどうかわからない場合は、すぐに買わないで、ネットなどで調べてからにしましょう。

また、マッキントッシュという素材のイギリス製の有名なコートは洗濯ができません。かなりお高いと思いますが、長年使用していると、生地を貼り合わせるのに使っているノリ剤がしみだして、しみのようになるそうです。しかも、クリーニングも不可なのです。着てはいけないとは言いませんが、選ぶのなら、それを覚悟の上、買いましょう。

ちなみに、GORE-TEX素材のコートはパタゴニア、ノースフェイス、エーグル、モンベルなどのアウトドアブランド、また、コートで有名なサンヨーからも出ています。

アウトドアブランドにおいては、GORE-TEX以外のオリジナル素材のものもありますので、それは販売員の方に聞いてみるといいと思います。

2011・05・28

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