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誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)おしゃれをしない権利もある

おしゃれをする権利があるのと同様に、おしゃれをしない権利もあります。
おしゃれに価値を置かない、
あえておしゃれに見えないようにする、
わかっているけれども、今はできないからおしゃれはしない、
そういう権利は誰にでもあります。

服を着ないで、あるいは下着のまま街を歩けば、
それはとがめられますが、
おしゃれでないからといって、誰かから何かを言われる筋合いはありません。
それは、誰かがおしゃれであることを選択したように、
おしゃれでないことを選択した結果にすぎません。
この選択は自由なのです。

新しいものを買えないとき、
服を買うお金がないとき、
病気のとき、
おしゃれする気分ではないとき、
家庭の事情でおしゃれができないとき、
またはおしゃれであることに全く意味を見出せない、
おしゃれであることは邪魔である、
あるいはおしゃれであることが嫌な場合など、
おしゃれをしない理由はさまざまです。
人にはそれぞれ違う事情があります。

その事情を知ろうともせず、
誰かが誰かにおしゃれであることを強制することはできません。

おしゃれがどんなにか素敵で、どんなにか楽しいことであったとしても、
それをやるかやらないかは、その人自身の選択の問題なのです。

おしゃれでなくてもいい人はたくさんいます。
おしゃれであっても、最低の人間もたくさんいます。
いつだって、おしゃれは人生の優先順位の一番ではありません。

おしゃれをしない権利もあることを覚えておいてください。
そしてそれを自分、もしくは他人が行使しているときは、
批判したり、邪魔をしたり、
あるいは「女たるものおしゃれをするべき」などと言って脅迫しないように。
それはほとんどの人にとって本当にはた迷惑な行為なのです。

2021・11・03

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