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「あの曲は、友だちとのLINEのやりとりから生まれたんです」。今日も、りりあ。は友だちの声を曲にする。

“既読のつかないままのLINE 今頃あいつとベットイン それでもいいから”
“匂わせのストーリーが更新 携帯片手に放心 見なきゃよかった”

誰にも話したことがないのに、すぐそばで見ていたように恋する気持ちを言い当てている歌詞。

そんな、現代の恋愛にまつわるむき出しな気持ちをまっすぐに歌い、若年層から圧倒的な共感を得るアーティストがいる。りりあ。さんだ。

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Tiktokのフォロワーは93万人を超え(2020年7月28日時点)、動画をポストすれば瞬く間にいいねが数万件を超える。5月22日にリリースした”浮気されたけどまだ好きって曲。”は、配信リリースされるとすぐにLINE MUSICのデイリーランキングで1位を獲得、2020年5月20~26日のウィークリーランキングでも1位を獲った。同曲をアップロードしたYoutubeの動画再生数は580万回に達する。


LINEが2020年8月4日から順次公開する”【LINEドラマ】昔、好きだった人からLINEが届いた。”では、SNSとともにある現代の恋愛を繊細に歌う、この”浮気されたけどまだ好きって曲”が主題歌として劇中に流れている。

■ストーリー■
大学の教室で偶然出会ったシロとハル。LINEを交換したことからはじまる二人の恋は、なんでもないメッセージのやりとり、深夜のLINEビデオ通話を通じて加速していく。しかし、些細なことから二人の気持ちはすれ違いはじめる。LINE史上最もオトナな恋の物語。

盛り上がっていく物語に合わせて流れるりりあ。さんの曲の歌詞が、映像の切なさにリアリティを与える。

どうしてこんなに赤裸々で、思わず共感してしまう歌詞が書けるのだろう。りりあ。さんに直接お話をお伺いした。

「浮気されたけどまだ好きって曲。」は、LINEのやりとりから生まれた

――「浮気されてもまだ好きって曲」で歌われている関係性って、よくあるはずなのにこれまであまり歌われたことないですよね。どうやってこのテーマを歌うことにしたんでしょうか。

それこそ友だちとのLINEの会話からできた曲ですね。

――そうなんですか!

完全な浮気だったわけじゃないんですけど、それこそStoriesとかの匂わせ投稿が…

――なるほど(笑)友だちとの恋愛相談にLINEを使ってくださってるんですね。

LINEしかないですね。通話もあるんですけど、文字に残るので歌詞にもしやすい。

一番よくLINEをする、とある友だちがいて。私自身よくLINE通話してるんですけど、その子とはひたすら恋愛の話。恋愛の話してたら、24時間でも経つんじゃないかなっていう(笑)彼氏の愚痴を聞いたり、「どう思う?」って聞いてくれたことを話したりしてます。

――歌詞は、そのメッセージの内容そのままだったりするんですか?

ちょっと変えたりするんですけど、元々の「こういうことで悩んでるんだよね」みたいな内容とかはそのまま使ったりしますね。

――実話からできた曲をリリースして、特に反響があった歌詞はありますか?

これがもう、「既読にならないままのLINE」っていう歌詞に感動してくれる人が多くて。

――ええ!こんなありがたいインタビューでいいんだろうか(笑)

最初にTiktokにあげたのが、その歌詞が入っている部分だったので。Youtubeで(フルバージョンを)聞いてくれた人が「浮気で…」って言ってくれるんですけど、はじめはTiktokで「LINE」の歌詞への反応からはじまりましたね。

りりあ。さん自身が"LINEのヘビーユーザー"。

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――「蛙化現象に悩んでる女の子の話。」という曲にも”LINE”という歌詞を入れていただいていたり、SNSが歌詞によく出てくる印象があります。SNSについての歌詞を入れよう、という意図はあるんですか?

そうですね、「浮気〜」でLINEについてみんなが共感してくれたので、蛙化も、”LINE”という言葉を入れました。

"LINE"とか、そういうSNSの単語は歌詞に入れたいと思っていて。私、だいたい恋愛の曲が多いんですけど、恋愛で相談されるのも、全部LINEとかLINE通話とかについて。それこそ、「寝落ち通話」とか一時期流行ってたし。

――「寝落ち通話」ってなんですか…?

通話したまま寝ることですね。ひどい時は、24時間とか、それ以上してる人もいる。今のご時世、恋人とか友だちとか直接会えなかったりするので、LINE通話でしかもうできないことも、多いですよね。

――りりあ。さん自身も通話されてるんですもんね。

そうですね、24時間はまだないんですけど(笑)全然やります。友だちとかと通話するのが多いですね。

あと、スタンプめちゃくちゃつかってて。あのLINEのスタンプ使い放題のやつ入ってるんですよ!

――スタンププレミアム!なんて素敵なインタビューなんだろう…(笑)

実はLINEのスタンプも作ったんですけど。ほんとに自分用でよくわからないやつ(笑)「夕飯なにがいい?」ってよく聞かれるので、「サーモンか肉」というのを答えられるように(笑)(りりあ。さんはサーモンが大好きなんだそうです。)

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ファンの人とつながるからこそ、曲を「作ろう」と思える

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――友だちとLINEする他にも、SNSでファンの方からもらったコメントから曲を作られることもあるそうですね。どんなふうに曲にされるんですか?

たとえばTiktokのコメント欄だと、いいね数が多い順に上の方に来るんですよ。「こういうことで悩んでる」「こういう曲作って欲しい!」って言われることが多いんですけど、そのコメントの中からいいねが多かった内容で、曲を作ったりすることもあります。いいねを沢山押されているってことはそれだけ共感してる方が多いってことなので。

――天才ですね。

いやいや(笑)でも、曲をつくるの、苦手なので。だからありがたいなって。曲にする話題があるってことがすごい、ありがたい。

「浮気〜」もそうですけど、「蛙化現象〜」も元々、InstagramのStoriesで、「どんな曲が聞きたいか」って募集して。そしたらみんなほんとにもう、8割くらい「蛙化現象」って(笑)ほぼほぼそれしかなくて。「蛙化かあ」って思いながら、かんたんな言葉を選んで、作って。

△片思いの相手が振り向いてくれた途端、相手に嫌悪感を感じてしまう"蛙化現象"が歌われた曲も、YoutubeやTiktokで公開されている。

――曲を作るのが苦手なのは嘘です(笑)そういう、話題を聞いただけで、歌詞や曲が浮かんでくるんですか?

そうですね、みんながくれる話題があるだけで、全然違う。ほんとに、これまでそういう曲しか無い。最初から「どういう曲にしようかな」って考えるより、みんなが聞きたいって言ってくれてる曲でつくるのが私も楽しいし。「曲を作ろう」と思えるんですよね。

――それで沢山の人に聞いてもらえる曲を作れるって本当にすごい。

ありがたいです、嬉しい。なんていうか、メンタルが保たれてるっていうか。応援してくださってる方も多くなってきて、嬉しいなっていう。うん。それしかないです(笑)

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――最後に、今回の動画を見てくださったファンの方にメッセージをください。

動画、すごく楽しみです。やっぱり沢山の方に、ドラマもそうですし、曲も聞いていただけたらすごく嬉しいなって思います。色んな方に届いて欲しいですね。

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りりあ。さんに、ファンの方とどのように関わっていきたいですか?と聞くと、「友だちみたいな感覚でつながっていたい」という回答が返ってきた。実際に、昔はファンの方にSNSを通じて電話をしたことやLINEのやりとりをしたこともあるという。

彼女の、すぐそばで見ているかのような的確な歌詞、深い共感を呼ぶ曲は、LINEでつながる友人やSNSでつながるファンの声に"友だちのように"耳を傾けているからこそ、生まれてくるのかもしれない。


「このご時世なので、元気が出る曲をつくりたいなあって。恋愛以外も挑戦したい」と、りりあ。さんは語る。

彼女が「ともだち」とつながり、その声に耳を傾けることで生まれる新しい曲は、私たちをどんなふうに元気づけてくれるだろうか。



<りりあ。プロフィール>
2019年秋頃より TikTok や YouTube で顔出しなしで弾き語り投稿を始 めるとエモーショナルな歌声と豊かな表現力が話題となり幅広い年代か らフォローと絶賛コメントが殺到。 5/22にオリジナル曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」を各配信サイ トでリリースすると LINE MUSIC でウィークリー1位に!
YouTube では590万回再生を更新(7/30現在)
SNS のやり取りや本人のキャラクターも個性的で多くのファンの支持を 集めている。
詳細はこちらから👉 https://linkco.re/4C3AEQv5

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りりあ。さんの楽曲「浮気されたけどまだ好きって曲」が主題歌になっている動画はこちら。

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TEXT:りょかち PHOTO:北澤太地