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グルメ英単語  #23 ー 「W」は「水っぽい」 W for Watery

キッチン英語辞典 #1から#28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。
毎週月曜と木曜の午後2時ごろをターゲットにアップしているブログです。



それでは、

グルメ英単語の「W」


A : How’s the curry and rice today?
B : Well, it’s a bit too watery.
A : Don’t you know these days the soup curry is more popular?
B : But I like the curry with thickness like the stew.

A : 今日のカレーライスはどう?
B : うーん、少し水っぽ過ぎる
A : 最近はスープカレーが人気なのを、知らないの?
B : でも僕は、シチューみたいに、とろみのあるカレーが好きだ

ということで

W for Watery  「W」は水っぽい

 です。

水っぽいカレーで思い出すのは、
子供の夏合宿で、
親御さんたちが料理を当番制で作った時のこと。
あるお母さんが、「今日は Japanese Curry」と宣言し、
子供たちが「わーい」と心待ちにしたのですが、
出来上がったのは、
あまりにも水っぽい、黄色い液体に野菜や肉が浮いている代物でした。

まず、日本人にとって普通に「カレー」なのを、
「日本カレー」と言っている時点で、
日本人ではないんだな、とご推測いただけたと思いますが、
アジア系アメリカ人のママでした。
肉と野菜を炒めて、日本食品店でゲットしたカレーの素を入れるだけ。
それなのに、
家で3~4人前を作っている時とは全く違った結果になって、
ご本人も釈然としない様子でした。
作る量が増えると、
単純に計算しただけではうまくいかないことって、出てきますよね。

ちなみに私の番は、
確かミートローフを作ったと思います。
これも絶対に失敗しないはず、でしたが、
最初にオニオンを切っている時点で、
その量の多さに、
「しまった、時間を読み間違えたか」と、不安になったのを覚えてます。

その合宿所は、
オーストラリアの豪華一軒家で、
部屋が9個ぐらい、バスルームが7個ぐらい、庭にはプール付き、
という場所でした。
30人ぐらいは泊まれるところなので、
それなりの調理器具や食器もついていましたが、
フライパンの重さに泣けてきました。
子供たちがトレーニングに出ている間、
優雅にプールサイドに座っているはずが、
キッチンで額に汗して、自らの弱さを呪いながら、孤独に戦ったのを覚えています。
普段鍛えてないから、30人分作る体力がない。

もっとも、どんな親御さんも、
子供のイベントについて行って、
優雅な時間が過ごせるとは思っていないと思います。
私ももちろんそれはわかっていましたが、
優雅な一時を夢見て、自らを奮い立たせるというか…
親は子供のための消耗品ですから、
ごほうびは、「優雅なひととき」ではなくて、
子供の記録が伸びたり、失敗を経験した子供が強くなってくれることとか、
そっちですよね。

ちなみに、きちんと機能してくれた大型オーブン2台のおかげで、ミートローフは間に合いました。ゼーハー。

さて、

water に、y がついて形容詞になった watery 。

意味は「湿っぽい」とか「薄い」などです。

Cambridge Dictionary のウェブサイトでは、
containing or filled with water
「水分を含んでいる、または水分で満たされている」
とあります。

そして、お料理の時にとろみがなくなって薄くなってしまうのは、
(of food or drink) containing too much water and therefore weak in taste  とあり、
「(食べ物や飲み物で)水分を含みすぎて味が薄まってしまうこと」
と訳せると思います。
まさに、日本カレーを作って失敗してしまったお母さんの例が、ピッタリくると思いました。

ところで、

watery grave という表現を知ってますか?


これを見た時、すぐにはピンときませんでした。
直訳すると「水の墓」ですが、
これは水害などで、
「溺死」「溺死するような環境になってしまう」ことだそうです。

同じく、Cambridge Dictionary ウェブサイトでは、
death by drowning (=dying because you cannot breath underwater) 「溺死(=水面下で呼吸ができずに死ぬこと)」
とあります。

そして water grave を、ちょっとウェブでチェックしてみたら、
なんだかミステリーでファンタジーなカードがたくさん出てきました。

コンピューターゲーム(って今も言うのかな?)のキャラクター(もしくはルール?)に
「湿った墓/Watery Grave」と言うのがあるんだそうです。
はあ~、今の若い子ってそっちから英語も学ぶのね。
もちろんこれを作った人は、すごい知識で作っていると思われますが、
そう言うのを楽しく簡単に、遊びながら取り込んじゃうのかなあ。
なんて、違うところで感心しました。

あとは、
お腹の敏感な猫ちゃんやワンちゃんを飼っている人は、
結構すぐにお腹を下しちゃう子を、
獣医さん(veterinarian 略して vet)に連れて行く経験をしていると思います。下痢 diarrhea と言う言葉もあるけれど
「ソフト・プー soft poo になっちゃった」ぐらいのことを言うと、
「Watery? 水っぽい?」
などと聞き返されます。
それほどでもないとか、答えはいろいろですが、
こう言う状況でよく聞く単語です。
watery poo 「水っぽいお通じ」
下の話になって恐縮です。

ちょっと注意しているのが、
私はよく、watery を waterly というスペルにタイポしてしまうことです。
lyがつく方は、英語では存在しなかったのかもしれませんが、
最近は
素材の名前や、水質浄化装置、さらにアプリの名前など、
いろんなところで使われている単語のようです。

そういうものが増えると、
さらに私のスペルミス頻度が増えそう。
困ったなあ。


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