記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

”未来へ進め”(ゼノブレイド3 Xenobladeを遊び終えて プレイレビュー)

ご挨拶

こんばんは、毎度ながらご無沙汰しております。
近年は特に言っている気がしますがとにかく暑い…!
夜であれば25度以上で熱帯夜と言いますが既に熱帯夜が1カ月以上継続中でブルーハーツも呆れ顔で気が狂いそうと歌いだしそう。

そんな折ではありますが、今回はゼノブレイド3のストーリーと全クエストを無事遊び終えたので考察や感想を残していこうと思います。
いつもながら思ったことをまとめる上でネタバレ全開となりますのでこれからご自身で楽しんでいきたい方は閲覧をお控え下さい。

プレイ概要

総プレイ時間は約140時間といったところ

  • ストーリームービー自体で25時間。

  • クエストをこなす時間として50時間。

  • マップ踏破(歩いて全て可視化)に10時間。

  • レベリングに45時間。

  • ストーリーの進行に10時間。

難易度は始めから最後までノーマル

  • 今回のノーマルはシリーズの中で特に難しかった印象。

クエストは一般クエストとヒーロークエストを全てクリア

  • これはラスボス後に全ての街をまわった上で確認できた範囲です。

  • もちろんオリジンの欠片による全員の武器強化済みになります。

各コロニーとのキズナレベルは一部を除いてMAX(5)

  • 特にシティーとコロニーミューは移動速度や泳ぐ速度が上がるので重宝しました。ミューのマシロちゃん(cv.悠木碧)は寄り道ですが一見の価値ありです。

全ユニークモンスター討伐済み

  • 各大陸の最強ユニークモンスター4体と隠し最強ユニークモンスターの熾天神獣セラティニアLv120を討伐しています。

補足

この記事を書き始めたのがで8月13日0時なので、純粋に計算すると発売日(7/29)から1日10時間のペースで遊んだことになりました。
これには自身でも驚き。本当に面白いゲームは自然と時間が経ちます。
全日ではありませんが、快く休みを取らせて下さった職場には感謝しかありません。この気持ちは働きでお返しします。

さて、言いたいことは山ほどありますがどう書いていくべきか。
今回は作品全体を通して気に留まった(印象に残った)点を良し悪し関係なく、箇条書きで挙げながら振り返っていこうかと思います。

遊んでみて気に留まった点

圧倒的なボリューム

まずこのゲームを語る上で外せないのがゲーム自体のボリューム。
遊び始めて終えるまでの経過時間が圧巻です。
プレイ概要で述べたようにざっくり”140時間”ストーリーが終わるまで遊べました。
無論、人によっては難易度イージーでストーリーをサクサクと進めておしまい、といった方もいらっしゃいますので一概には言えませんけどね。
聞くところによればムービーを飛ばして10時間でクリアなんてのもあるようです。

公式の区切りで言うと全7話構成。
シリーズの中で特に少ないですが、1話あたりの密度が違います。
何といってもムービー時間が長い。
こんなにもコントローラーを握りながら一切操作もせず眺めていたのは初めてです。
各話ごとにムービーが3時間前後はあったかと思います。
人によってはムービー時間が長いとネガキャンアレルギーが出るようで好みが分かれそうです。

とはいえ、ムービーだけで20時間以上なんて連ドラを凌ぐ勢いです。
この物語にかけるスタッフの気合の入り方が違いますね。
スタッフの顔を見てみろ、面構えが違う。
あれこそネガキャン時代を生き抜いてきたクリエイターの顔だ、なんて。

それだけこの作品にかける思いや伝えたい気持ちはあったのでしょうね。
思えば前作のゼノブレイド2は2017年12月の発売だったので4年半ぐらいでしょうか。やはり良いものを作るには時間が必要だと感じさせられます。

失礼な話、FFで有名な某会社であれば間違いなく3部作になっているでしょうね。
それほどにボリュームが凄いのです。
3部作を責めるわけではありませんが、さすがに過去の作品として全容が既に知れている作品を分割して何年かごとにリリースするのはどうなんでしょう。
上記で良いものを作るには時間が必要だと言ってはいますが、1つで完結できるものを3つにして時間がかかりすぎるのも考え物。下手すれば当時のファンはリリースした際にコントローラー握れなくなってしまってそう。

その点、ゼノブレイドは1(初代)、クロス、2、3とリリースされていますが、いずれも100時間前後遊べるボリュームなので安心できます。

ただ、逆に言えばこれだけのボリュームが当たり前だと思ってしまうと国内のゲームのスカスカ具合にがっかりしてしまうので要注意です。
そんなスカスカの作品ですら10,000円前後で販売していますからね。

そんな壮大な作品でありながら希望小売価格が9,000円足らずでニンテンドーのカタログチケットを使えば5,000円で買えてしまうのだから脱帽です。
DLCが3,000円で既に販売されているのでお布施しておきましょう。
何ならコレクターズエディションという名のグッズもマイニンテンドーストアで4,400円(送料込みで4,950円)で予約販売されているのでお布施しておきましょう。
大事なことなので2度述べました。
ゲーム会社へのリスペクトは利益だと思うので、公式にお金で貢献しましょう。

壮大な世界の表現力

ゼノブレイドクロスでは、惑星1つを作り上げたゲーム会社。
今回もまた圧倒的な世界観の表現力に驚かされます。

今回の世界観は停滞する世界、アイオニオン。
その実態は1と2それぞれの世界が融合した世界となっています。
それらの象徴となるのが大剣とクジラ(のようなもの)です。
大剣は機神の剣として1で登場し、クジラは2のアルストという世界での大地を司るアルス(巨神獣)でした。
アルスは消滅現象で一部が削り取られてしまって頭部しか見えないのでわかりづらいところではあります。

その為、マップの構成も1と2を踏襲したものとなっており、1と2を遊んだプレイヤーからすればある程度見覚えのある景色のアレンジとなっていることがわかります。

ただし、アレンジだからといって並みの世界ではありません。
一般的な国内のロールプレイングのゲームのマップ規模が東京都ぐらいだとすれば、今作品は関東地方全域ぐらいあります。
そう、マップの端から端までを巡るだけで何時間とかかるわけです。

人物に関しても、シリーズを重ねるごとに主要人数が増えているにも関わらず、1人1人にしっかりと個性があり、生命を感じられる。
これを実際に表現できている作品はほとんどありません。
命をテーマにしているタイトルに不足のない出来栄えだと思います。

プラットフォーム自体も、発売から5年経ったニンテンドースイッチ。
元々の性能自体も良くないので、今となっては化石のようなものです。
そんな性能的制約が多い中でこれだけの世界観を表現してしまうのだから他のゲーム会社からしたらたまったものじゃないですよね。

余談ですが、ゲーム機で常々思っているのは、任天堂は玩具でソニーはパソコンだということ。
任天堂は携帯性や多人数向けが多く、性能を気にしないターゲット層が多いので結果として玩具で構わない。
逆にソニーは腰を据えて遊ぶ一人向けが多く、特に性能を気にするターゲット層が多いので、もはやゲームを超えたパソコンなのだと思います。
現在PS5は入手困難が続いていますが玩具とパソコンと考えれば納得できます。作るコストや手間が圧倒的に違いますからね。

そのあたりは、ニンテンドースイッチの液晶パネルが製造モデルによって黄ばんでも気にしない、サポートしない体制によく表れていると思います。
※実際には色温度とパネルの種類によるものですが、任天堂はあくまで玩具というスタンスなのでそのあたりの説明や配慮はありません。

と、話が脱線してしまいましたが任天堂を貶める思いは一切ありません。
両方違って両方良い、それだけのことです。
あくまでゲームを作る上での性能差においての説明として述べました。

シリーズで最も重たいストーリー

作品のプロモーション時点で、10年しか生きられない者たちの物語と言われているようにとにかく話が重たいのが今作品です。
さあ冒険に出かけるぞ、とはならず短い人生が当たり前となった主人公たちが日々に疑問を抱くところから始まるのです。
この個人の目線というのがポイントで、1視点でしかなかった物語が、進んでいくにつれて様々な目線で物語が見えてくるのが面白い。

振り返ると、1はシンプルな復讐劇で、2は幼い主人公の冒険譚でした。
そのような流れの中で、今作品は打って変わって短命がテーマとなっており、常に人生、生き方をプレイヤーに投げかけられます。
これがなかなかにしんどい。
フィクションでありながら心に迫るリアルさがある。
ゲームでありながら実際の人生において訴えかけるような、メッセージ性の高い物語となっているのが今作品と言えるでしょう。

それ故に、真剣に遊んでいる人ほど物語が進むにつれてメンタルが辛くなってきてしまうかもしれません。
実際に遊んでいる最中、休憩することがしばしばありました。
命というのは永遠に答えの出ないテーマみたいなところがありますからね…

先進的な戦闘システム

シリーズ恒例の情報過多な戦闘システムが今作も健在です。
もちろん、健在とはいってもシリーズ毎にしっかりと違うアレンジが施されています。

この戦闘システムのすごいところは、理解して実践すると今までの戦闘と見える景色が全く異なってくるということです。
何も知らないときに苦戦したあの敵とのバトルも、TIPSを何度も読んだりトライ&エラーを繰り返した上で理解し、改めて挑戦するとあっさり倒せるようになります。

逆に言えば、理解できなければ戦闘がしんどくなってしまうのもポイント。
敵のステータス、特に体力は他のゲームと比べても多いので「説明なんか見ないよ」は今回だけ封印していただいて、めげずにチャレンジしていただければ幸いです。
これを理解できずに難易度をイージーにしたり、テンポが悪いと言ったり、投げ出してクソゲーと呼ぶのは自身の成長をあきらめてしまうので残念なことです。

なお、今回はシリーズで初の6名で戦うバトルとなっています。
今までは大体3名だったので純粋な数で言うと倍ですね。
倍になった分、より細かな戦術が組めて楽しいという反面で、ごちゃごちゃしてわかりづらかったり、1人あたりの戦闘力が下がってしまって思うようにいかないといった欠点もあります。
これも人によって好みが分かれるところですが、1人あたりの戦闘力が以前の半分になったなぁとは感じました。

この要素なかなかに難しくて、では1人ディフェンダー(盾)にして4人をアタッカー(火力)、1人をヒーラー(回復)でいこうとすると見事に一瞬で瓦解します。
上記で述べたように1人あたりの戦闘力は半分のようなものなので、1人ではその役割が果たせないことが多々あったんですよね。

ボスなら1体だからディフェンダー1人で十分では?
→そのディフェンダーがボスの猛攻で落ちるとその後は一瞬で皆倒れます。
(アタッカーとヒーラーは紙装甲なのでワンパンです。)

ならばディフェンダー3人とヒーラー3人なら鉄壁だろう!
→実際に耐久力は高まりますが火力が皆無になって敵が倒せません。
また、コンボやチェインアタックの仕様からアタッカーがいないと攻撃が繋がりません。

また、仕様としてヒーラーでなければ倒れた仲間を起こせないのでヒーラーが落とされると他が残っていてもほぼ負けです。
ヒーラー以外が起こせるアクセサリーもありますが貴重な3枠に入れるかと言えば…?
裏技的な方法として、伝説のヒーラーのチェインアタックでごり押しはできます。

そこから考えていくと、ヒーラーは少ないと危ない。
ディフェンダーも少ないとターゲットが維持できなかったり、倒れた際に終わる。
アタッカーがいないと火力が出ない。

ならばどうする?
ディフェンダー2、アタッカー2、ヒーラー2でいこう。
あれ、これは以前のシリーズと同様の3名構成と同じでは、となるわけです。これが1人あたりの戦闘力が半分と表現する所以ですね。

もちろん、戦闘の幅が広がるという意味でポジティブな要素なので慣れてきたらアレンジができるあたり、素晴らしいシステムだと思っています。
素晴らしいと思っていても、思うことはあると思うんです…
そんな説明でした。

ちなみに、今作品では上限値が上がったようで体力は10,000以上にできますし、ダメージも1度で1,000万以上出せるのは嬉しいポイントです。

1,000万超え

細かな残念ポイント

遊んでいて、これはちょっと残念だなとか不親切だなと思ったポイントを箇条書きで挙げていきます。

  • アクセサリーの売却時にアクセサリー装備時に利用できた、ソート機能の”効果順”がない。(売りづらい)

  • フィールドに落ちているアイテムや敵からのドロップアイテムが届かない位置に配置されることが割とある。(ドロップは自動回収で良いのでは)

  • 引き寄せは大型モンスターになると引き寄せる前にボコボコにされる。

  • マップの構成上、届かない位置にモンスターが配置される。それがレア敵だったりすることがよくある。

  • 明らかに狭い高所などでブローを放つ鳥など、戦い方が汚い敵が多々いる。(そんな要素いります?)

  • 各マップにやたら高レベルで制空権を握る敵がいる。(ストレス)

  • 擬態している敵はレベルに関係なく襲ってくる。(ストレス)

  • ゲーム内マネーの使い道が全くない。(悲しい)

  • 歩いているNPCと会話しようとすると会話キャンセルされる。(哀しい)

  • ドロップアイテムがどの敵から出るか、どこで拾えるかの詳細な情報がない。(重要)

  • 移動速度が遅い(ゲーム機の性能上仕方ないか)

  • 一部クエストが煩わしい(ひたすら雨待つ仕様いります?)

  • 武器強化は初期クラスにしか適用されない(初期クラスは弱い…)

  • ロボット要素のごり押し(ウロボロス、鉄巨神、レウニス)

完全な張りつき

マニアックなここ好きポイント

一般的なプレイヤーに響かないような、個人的に好きなポイントを箇条書きで挙げていきます。声優の話題が多めです。

  • CVの配役が流行り声優や俳優ではないところ(1で言えばメリアの勝田詩織、2で言えばホムラヒカリの下地紫野、3はセナの佐藤みゆ希。いずれも素晴らしいキャスティング)

  • ヒーローの声優が豪華(いずれも有名なメンバー。ノポンのリク&マナナが千本木彩花と洲崎綾なのは面白いですね。)

  • 1や2の要素が随所に反映されているところ。(洞窟で芋虫のユニークモンスターやダンバンさんのクラスがあるなど。リキの武器であるカムカムも実は伝説のアクセサリーとして実装されていました。)

  • クラスチェンジをした際に、衣装も引き継ぐところ。(ヤムスミスのケヴェス側はリクのカツラで笑ってしまう。ランツのおくりびと衣装もひどい。)

あらすじと考察

遊び尽くしてわかった点などをあらすじを交えてまとめ、考察します。
この部分を見るだけでストーリーがわかってしまうのでお気をつけ下さい。

あらすじ

  1. 主人公たちは10年という寿命で生きる為に戦い続ける世界で生きる。

  2. ある日ウロボロスと出会い、世界の全ての人から追われる立場となる。

  3. 逃避行を始めることで今まで見えなかった客観的な世界が見え始める。

  4. その結果、誤った現実を知り、周りの人を巻き込みながら抗い始める。

  5. 自身たちが何度も生まれ変わっていることや人生が10年ではない種族がいることを知り、命についての考えを巡らせる。

  6. それらを管理、統制しているメビウスという組織と戦い始める。

  7. 戦う内に世界の真実を知ることとなる。↓

  8. 元は1つの惑星が2つに分かれ存在していたが、それらがまた引かれ合いぶつかり消滅しようとしている事実を知る。

  9. メビウスはそこにつけこみ、消滅前の段階で世界を静止させた。故にアイオニオンという世界は1と2が融合された世界観となっている。

  10. 現実を受け止め、それでも道はあると希望を抱き、消滅前に戻すべくメビウスを倒す為に動き出す。

  11. メビウスを倒し、世界の再生に成功して惑星は2つに戻り、ケヴェスとアグヌスは離れ離れになりエンド。ケヴェスとアグヌスはそれぞれの惑星の住民だった。

ざっと書き出しで見ましたが、うーん難しい。
これはまごうことなくパルスのファルシのルシがパージでコクーン…
要するにややこしくて理解できない感じです。

というのも、これが事実であれば謎が多すぎるのです。
しかも、それが伏線として回収されずにストーリーが終わるので全ての事実が明らかになることがありませんでした。
これはご想像にお任せしますでもないですし、現時点で描く気がないんでしょうか。
ムービー上では明るく努めたエンディングとなっていますが、どうもすっきりとしないモヤモヤした終わり方です。

考察

そこで、自身用ではありますが、本編ムービー、ニアやメリアのヒーロークエストから判明した、おそらくこうであろう事実をまとめていきたいと思います。

まず、ゼノブレイドの世界として1と2があります。
これはシリーズ作品のことで1がシュルクやメリアたちの物語、2がレックスやニアたちの物語です。
これらの物語は、さも別の話のように展開されていますが、3でのストーリーを見るに根の部分は同じ世界の話であったと言えます。

というのも、1と2は元々1つの惑星が2つに分かれた中で、それぞれの世界で起きたことを描いた作品です。
3では分かれた2つの惑星が再び引き合ってぶつかり、消滅しようとしている事実が告げられます。
これが3の世界であるアイオニオンです。
つまりアイオニオンは1であり、2の世界である融合世界だということ。
それ故に建造物が1と2入り乱れた感じとなっているわけですね。

そして、これは種族にも言えることで、それがケヴェスとアグヌスです。
ケヴェスは1の種族でアグヌスは2の種族になります。
1と言えばシュルクやメリアなので女王はメリア。
2はレックスやホムラ/ヒカリやニアなので女王がニアになります。

なので、主人公たちで言うとノア、ランツ、ユーニは1の種族。
ミオ、タイオン、セナは2の種族ということなります。

ちなみに身体的な特徴から、

  • ノアはホムス系

  • ランツはマシーナ系

  • ユーニはハイエンターとホムスの混血(羽が短い為)

  • ミオはニアの子供か子孫(ニアの態度や発言から)

  • タイオンはイーラ系

  • セナはカグツチ系

であることがわかります。
メビウスによる再生で種族特有の特徴は失われているとは思います。
あくまで見た目だけ反映させたという感じでしょう。
それらの理(ことわり)を管理するのがオリジンであり、メビウスが掌握したものです。オリジンに保存されたデータから作ったんでしょうね。

結果として、メビウスを倒し世界の停滞をなくしたことによってアイオニオンはなくなり、それぞれの惑星へと戻ると。
元々別の惑星の住民であった為に惑星と共に主人公たちも戻されてしまうわけです。それがエンディングのお別れのムービーになります。

ではここで、疑問に思ったことがあります。

世界の再生を行ったということは、また惑星が引き合い消滅する危機がくるのでは?という点です。
エンドロール後のノアの幼少期の映像からも世界の再生はぶつかる前に戻ったと見て取れます。
この未来についてのゲーム側からの情報がないので未来がどうなるかがわかりません。

また、ロストナンバーズがどうなったかという描写がありません。
ゴンドウがエンディングでお前らの作った世界なら云々という話がありますが、ロストナンバーズはケヴェスやアグヌスの混合から誕生したような気が。
そうなると、彼らは一旦生まれる前まで戻って存在していないということになるんでしょうかね。
気になる…

10年という寿命に関しては、メビウスによる再生の管理で生まれたルールなので世界が再生してメビウスの関与がなくなれば、その10年という寿命ルール自体がなくなると言って良いでしょう。

ただ現時点では、消滅を回避して戻っただけで未来が示唆されていないことと、根本的な問題が解決していないのは間違いありません。
これらからゼノブレイド3は物語として完結したとは言えないでしょうね。

なので、エンディングで、ノアとミオが「いつか絶対会いに行くから。また会おう。」と言っているのは夢でしかないということになります。
それを分かった上で見るエンディングとしてはハッピーどころかバッドなのではないかな…
DLCの新規エピソードでどのようなアプローチをするのか注目です。

メリアとニアに関しての補足

もう1つ考察する点として、なぜこの二人が女王となり、オリジンを作り上げたのかです。

これについては、メリアについてはヒーロークエストの内容などからある程度の想像ができる状態となりました。

その内容として、1の惑星では既に1世紀(100年)以上経っているのではないかと推測します。
というのも、エンディングムービーでゼノブレイド(1)ディフィニティブ エディションの後日談、追加ストーリー”つながる未来”でシュルクが握っていたモナドレプリカが登場し、それを見ながらメリアがみんな…と思いを巡らせるシーンがあります。

ヒーロークエスト内でも、メリアは既に1人ぼっちであることが示唆されているので1の惑星ではメリア以外の仲間はみんな亡くなってしまっているということになります。
メリアは長命種ハイエンターの混血であるので唯一生きているということでしょう。
それ故にメリアしか候補がいなかったんでしょうね。
メリアに関しては、ニアと違って顔の経年変化もはっきりとしていたので可能性は高いです。

1人でずっと生きながら世界も守らなければならない、こんな孤独なことはないです。
そんな中で3の主人公たちが1人じゃない、メリアは仲間だよと言うシーンは泣けます。
メリアのエピソードだけ悲しいものが多くないですか…
時が経ってもスターライトニーをしながらこける姿は可愛らしいですけどね。

メリア

逆に、ニアに関しては謎の部分が残っています。
なぜニアが女王なのかという示唆がないんですよね。

というのも、エンディングでハナJCが登場しながら2のメンバーの集合写真を見ながら「これから帰るよ」とつぶやくシーンがあるのです。

該当のシーンはこちら
子供できちゃってます。

ハナはロボットなので年齢の判断材料になりませんがアイオニオンに存在していたことがわかります。
ただ、カプセルのようなものから登場していたのでニア同様、眠っていたのでしょうか。

この写真のレックスを見る限り、10-20年くらい経った印象があります。
とはいえ、この写真が今現在を示すのかが定かではありません。
「これから帰るよ」というセリフも生きている状態なのか生きていない状態なのかが判断できないので一概には言えませんが、1の惑星と2の惑星では彼らの時間軸がずれているのかもしれません。
1からは100年ぐらい後の話で、2では10年ぐらい後の話といった感じで。

いずれにせよ、これが現時点での話ならばこの写真の人物たちがアイオニオンにも存在するはずなんです。
存在すればニアじゃなくてもホムラやヒカリが女王になれたはず。
でもそのような描写は一切ありませんでした。
それも「これから帰るよ」というセリフまであるとなると、いよいよ存在がわからなくなってきました。
今現在の世界は1つしかないはずなので帰るよっていうのは矛盾します。
気になる…

余談ですがニアの髪色、瞳の色、耳の形状が全てミオと一致しているのが気になります。
ミオに対して出会うのは運命であったと語るシーンからも親族関係であるのは濃厚な感じがします。

ニア

そんなメリアとニアは、ストーリークリア後にプレイアブルキャラクターとして参戦します。
最終戦でしっかり専用アーツを放って戦っていたのを見た時点で絶対実装されるやつだ!って思ってましたが予想通りで嬉しすぎる…

しかも、専用BGMまでおまけについてくる始末。
このBGMは戦闘中のBGMがそれぞれのキャラクターのテーマソングになるというもの。

自身の耳で記憶と照らし合わせて見た結果、以下の曲だと思います。

  • メリアはゼノブレイド(1)ディフィニティブ エディションの後日談、追加ストーリー”つながる未来”の戦闘BGMとして流れる”戦いの刻”

  • ニアは戦闘BGMではなく、レックスへの告白シーンで流れた”Drifting Soul”のボーカルなしバージョンをハイテンポにアレンジした曲ですね。

今まで遊んできた人へのご褒美な感じがして感涙ものです。

まとめ

と、ここまでで既にかなりの長文となってしまい申し訳ありません…
そしてここまでお読みいただいて誠にありがとうございます。
また思うことがあれば加筆や修正などを行っていきたいと考えています。

ゼノブレイドは私の中でベストゲームと呼べるシリーズです。
ロールプレイングゲームは必ず終わりがくるのでダウンロード版は買わないというケチな思考をした者が唯一ダウンロード版を買ったゲームです。

その為に発売日0時より年甲斐もなく無茶をしながら全力で遊んできましたが、今作品では終わり方にモヤモヤが残る結果となってしまいました。

思い返せばこのような思いはゼノブレイドクロスでもしたなぁ。
エンディングがネバーエンディングって衝撃的でした。
ゼノブレイドという名を冠した作品である以上、そちらも世界観にリンクしてしっかり終わらせてもらえるんですよね?モノリスソフトさん!
人を救う為にたった1人でやってきたエルマさんに未来を、何卒…!

最後に、今作品を遊んでいて後半でずっと思っていたのが、これマトリックスですよね。
最後のシーンなんてさながらマシーンシティでした。
あちらも3部作で偽りの世界みたいなところがありますから、マトリックス好きとしてもワクワクしちゃいました。

せっかくなので今後もうしばらくはメリアとニアをしっかり育ててクラス継承させてレベル90以上の恐ろしいエリアへ挑戦していきたい所存です。

ここまでご覧いただいた皆様に謝辞を。
良いゲームライフをお過ごし下さい!

ニアはこの服装じゃないと裾踏んでこけちゃうそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?