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オススメを受け取って

誰もが自分の好きなもの、オススメをプレゼンしたことはあると思う。アニメ、漫画、日用雑貨、化粧品、お店…。
しかし実際にそのオススメを相手に受け取ってもらえることはあるのだろうか。

私はオススメしたものに興味を持ってもらえたことが少ない。
全くないということではないが、確率はとても低く体感で20%くらいでオススメに興味をもってもらえる気がする。反対に80%は興味を持ってもらえていない。
そう書いてみると自分のオススメはいかに他人にとって興味のないものでニッチなものであるかと思い知らされる。

だからこそ少しでも私のオススメに興味を持ってもらえて、好きになってもらえなくても嬉しいのだ。

私は他人からオススメされたものはとりあえず調べるようにしている。
特に趣味嗜好が似たような人のオススメは実際に見たり聞いたりと体験するようにしている。

なぜかというとオススメを受け取るとこによって、共通の体験が出来るからだ。
そして会話のネタにできる。「前に教えてもらった◯◯なんだけど〜」と。
自分が実際に触れた感想、この場合はあまり感触が良くなくてもありのままに話すことで、オススメした相手からは好感を持たれるに違いない。

実はオススメすることは難しいことでもあると思う。
基本的に自分の好きなものやお気に入りを相手に伝えるのだが、オススメを求められている時には難易度が増すと感じる。

オススメを聞かれる時は大概条件がざっくりしている。
「好きな〇〇」「面白い〇〇」「役に立つ〇〇」
しかしオススメが突発的に出てくるかと言われればそうでもないし、相手のことを知ってるなら相手が興味を持ってもらえそうな何か強みが必要である。色々考えてその時の最適解を出すことは難しい。

そして何よりプレゼンテーションをしなければならない。私はこの年齢になって、授業での発表がいかに大切であったか思い知らされている。
自分がいかにそれの良さを伝えられるか。
何が面白いのか。ものによってはネタバレをしない程度に興味をそそられるワードで説明しなければならない。
数少ない布教の機会で万全のプレゼンができるかと言われればそんなことはなく、うまく伝えることが出来ずに撃沈してしまうことも多かった。

まあ相手にとっては会話の一つとして言っている可能性があるので、大きな意味があるわけではないこともわかっているのだがオススメするということは責任があることも確かである。
実際の人の声というのは影響が大きいのだ。

つまり他人のオススメはとりあえず受け取っておけばいい関係を築けるよ、ということである。これは紛れもなくオススメだ。

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