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毎年待望の柚花烏龍、今年も数量限定、期間限定で仕入れました。

2021年の3月よりちょっと台湾を始め、その年の6月号に柚花烏龍茶を紹介して以来、毎年注文が殺到し、すぐになくなる人気商品となりました。

台湾の文旦は、甘いグレープフルーツのような味ですが、そのお花の香りは柑橘類の花の香りだけでなく、ほんのりクリーミーな香りもして、とても上品な味わいをしています。また、お湯で入れる時と水出しにする時とは違った味がするので、様々な入れ方でそれぞれ楽しめます。春は爽やかな軽発酵、軽焙煎烏龍茶と一緒にブレンドして焙煎をかけていますが、夏は紅茶と。毎年数量限定ですぐになくなる人気商品です。

ちょっと台湾の購読者達も私も、毎年柚花茶の季節を首長くして待っています。4月中旬になると、毎週柚花の咲く状況を聞き、製茶の状況を確認しに行っています。その製茶を工程を見ると、手間のかかったお茶だな、と毎回思います。

まず、雨が降ると香りがかなり落ちるから晴の日でないと採れないのです。晴れの日に採る時、柚花を一つ一つ文旦の木から採ります。一日中採ったら首が痛くなり、それから蕾を分類し、柚花の子房の部分に、柑橘の果実ができる所で苦味が出るため、焙煎後はまた手で一つ一つ子房を取らなければなりません。全て細かい手作業と視力が必要になります。

柚花を摘む主な目的は、果実の品質向上と生産性の向上です。柚花を摘むことにより、一つの文旦に栄養素を集中させることができ、果実の品質が向上するとされています。また、余分な花を摘むことで、果実のサイズや収量が増加することが期待できます。さらに、摘み取った柚花は、柚花烏龍茶などの貴重なお茶の原料として活用されることで、果実だけではなく、柚の生産全体の価値を高めることができます。

文旦の実。花間茶語の農場にて。

台湾の文旦の産地は、宜蘭だけでなく、台湾の麻豆(マートウ)の方が、実は文旦の産地として一番有名だが、お茶の産地ではないため、柚花茶を時々見かけますが、他の地方の茶葉を使ってブレンドしているだけで、宜蘭の冬山のように、茶畑と文旦農場を一緒に所有し、茶農家と文旦農家が同じ人ではありません。現在、このように烏龍茶と柚花がシングルオリジンでできるのは宜蘭の冬山エリアだけです。

花間茶語の若女将、黃羽蓁さんは、宜蘭の冬山というエリアで地元の茶農家三代目ご主人と結婚する前までは、お茶の素人でした。冬山はお茶の産地だけでなく、文旦の産地でもあります(ちなみに台湾の文旦は、洋梨のような形をして、現地の人に通称「柚子」と呼ばれています)。台湾の文旦花の咲く時期は、毎年の3月下旬~4月中旬まで(実るのは10月頃で中秋節の定番として人気)で、ちょうど春の新茶を作る時期とかぶります。文旦の実に栄養を集中させるために、ある程度の文旦花を摘む作業があります。黄さんは、本来捨てられる予定だった文旦花を使って、自家製の烏龍茶と一緒に焙煎をかけて新しいハーブティー、「柚花茶」を開発しました。若主人や義理の両親というプロとは違う目線で新たな発想が出ました。現在は、文旦花から始め、様々な花を使い多様なハーブティーを継続的に開発しています。坪林の金木犀や苗栗銅鑼の菊など、様々な素材でトライし、台湾各地の食用花を、一年中探し出して自家製の烏龍茶と新しい味を生み出しています。


香り & 味わい|クリーミー、シトラス、爽やかな柑橘の香りに穏やかな軽発酵の烏龍茶
作り方|摘み→萎凋(水分を飛ばす)→浪菁(空気と触れるように混ぜる)→炒菁(加熱)→揉捻(揉む)→團揉(圧力をかけて丸く揉む)→窨製(花と一緒に乾燥して香りを馴染ませる)
産地|宜蘭冬山
農園|花間茶語
お茶の品種|金萱(台茶12号)
標高|100m
発酵|★☆☆☆☆
焙煎|★☆☆☆☆
生産時期|5月
備考|柚花(文旦の花)の季節に合わせる期間、数量限定商品。

小西点(シャオシーディエン)は、台湾北部地域でよく見られる伝統的なスイーツであり、「台式馬卡龍(台湾スタイルのマカロン)」とも呼ばれています。ティラミスで使われるレディー‧フィンガーの生地を2枚丸く作られ、中にはクリームのフィリングが入っており、サクサクとした食感が特徴です。他にも、イチゴやチョコなど、他の味わいの小西点もあります。台湾の伝統市場やレトロスタイルなベーカリーで良く見かけます。戦前の日本植民地時代に、日本より台湾に伝わってきたため80年以上の歴史を持っているレトロなお菓子。元々はブッセだったが台湾に入ってきてから台湾スタイルに変化され、甘さ控えめになりました。その後に台湾で紹介されたマカロンと見た目が似ているため、「台式馬卡龍(台湾スタイルのマカロン)」とも呼ばれているが、ローカルのベーカリーでは「牛粒」と呼ばれる場合も少なくありません。その由来は、レディー・フィンガーのフランス語はbiscuits à la cuillèreであり、最後のcuillèreは台湾語の「牛粒」(gû-li̍k)の発音と似ているという説があります。

食感が軽くて、味も濃くなく、香り高い台湾茶とのマリアージュがとても上品に演出できます。

・台湾茶|冬山柚花烏龍茶

冬山の柚花烏龍茶は、宜蘭県冬山地区で生産される烏龍茶に、冬山地方特有の柚花を加えて焙煎したお茶です。柚花の爽やかでフローラルな香りが、烏龍茶の豊かな香りと味わいを引き立たせ、口当たりはなめらかで、後味は爽やかで長く続きます。冬山の柚花烏龍茶は、温かいままでも、冷やしても美味しく楽しむことができます。また、冬山地区で栽培される文旦の柚花を使用するため、その季節にしか味わえない貴重なお茶となっています。


・伝統茶菓子|小西点

小西点(シャオシーディエン)は、台湾北部地域でよく見られる伝統的なスイーツであり、「台式馬卡龍(台湾スタイルのマカロン)」とも呼ばれています。ティラミスで使われるレディ‧フィンガーの生地を2枚丸く作られ、中にはクリームのフィリングが入っており、サクサクとした食感が特徴です。他にも、イチゴやチョコなど、他の味わいの小西点もあります。台湾の伝統市場やレトロスタイルなベーカリーで良く見かけます。


ちょっと台湾|セットの中身
A. 季節の台湾茶(5g×3袋)+今月号の月刊誌
B. 台湾茶(5g×3袋)+茶菓子(3つ)+今月号の月刊誌
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★ちょっと台湾の音とは、台湾茶と茶菓子をいただきながら、BGMとして流していけば「今台湾にいる!」という体験をしていただき、より五感で台湾の一時を楽しんでいただく音楽のプレイリストです。


それでは、お待ちしております!


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