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「制限デザイン」ガイドのデザインについて

「制限デザイン」ガイドの掲載は、印刷物を前提としています。
これはツールとしての使いやすさを考慮したものです。

「制限」の仕組みは、さまざまな要素が複雑に絡みあった構造になっていて、それぞれの構成要素が相互作用しながら機能しています。

ですから「制限解除」にあたっては、要素ごとにピンポイント(=非連続)でその関連情報を参照することが効率良く、それぞれの要素はさまざまな場所に分散しているため、「解除」の作業は多角的(=非連続的)に求められることになります。


また、制限システムは「罠」という特殊な性質でもあるため、解説を読んで即座に理解できるようにはなりません

そもそもどのような技術でも、実践をとおして少しずつ理解していくものであり、そのようにしてはじめて「制限解除」の技術も習得・向上できるのです。

いちど理解した解説についても、しばらく間をおいて再び接したときにさらに気づきが深まる、というのもよくあることです。


制限が「罠」という特殊なシステムであるということは、通常の考え方が通用せず特殊な考え方をしなければならないということでもあります。

そのため、「制限解除」を実践していて何か疑問や気づきの予兆が生まれたとしても、必要な情報を検索している間に「何が知りたかったのか」を忘れてしまうということがよく起こります。

このような事情から、解説書は直感的に、速やかに、縦横無尽・立体的に、あいまいな記憶でも情報検索がしやすく、くり返しの使用に耐えうる設計となっていることが要求されます。


ところが現在の電子デバイスは、スクロール/ドラッグ/スワイプ/ピンチ/遷移といったように、強度に直線的(連続的)な閲覧しかできない構造になっています。

「制限解除」のサポートツールとしては、強度に直線的な情報アクセス形態のデバイスでは非効率であり、機能が不充分なのです。

それに対して冊子本は、一覧性(全体の把握のしやすさ)があり、閲覧箇所間の移動もしやすく、自由度の高い検索・閲覧(ランダムかつ意図的な検索・閲覧)が可能であるため、「解除」の作業と非常に相性の良い構造になっています。


これらのことを考慮すると、ガイドブック方式であれば、必要な機能を果たす理想的な機構を有していることがわかります。
さらにリフィル構造とすれば、紙書籍ではできない抜き差しや並べ替えの機能も追加されます。

必要な解説だけをピックアップしたり、関連するテーマごとに並び替えて自分専用にカスタマイズし、さらに使い勝手を向上させることが可能となります。

これはARやMRとAIの組み合わせなどの方法によって克服できる課題かもしれませんが、気軽に利用できるのはまだ先のことでしょう。


電子デバイスや紙書籍に比べ手間がかかる部分もありますが、紙に印刷した解説記事をファイリングして使用したほうが、長い目で見れば圧倒的に効率が良いのです。
(※無料解説記事は見本用として公開するものです→「制限デザイン」ガイドの販売について )

制限の「解除」は一朝一夕にできるものではなく、大きな変化を経験するまでには数年かかることも珍しくありません。

ただでさえ「制限のメカニズム」はおそろしく巧妙であるため、試行錯誤の積み重ねが不可欠です。
そのさい、くり返しの情報参照が必要となるはずです。

「制限解除」の作業効率と、知識・技術の定着度を考えるのであれば、「ソート可変の冊子」的機構(を持つメディア形態)というデザインが最適といえるのです。



「制限デザイン」ガイド|目次
「制限デザイン」ガイドの販売について



LIMITATION DESIGN guide ⓒ sola_spi

このガイドが「制限」についての理解を深めるお役に立てたなら幸いです。 あなたの"制限解除の旅"ができるだけスムーズなものとなりますように。 ちなみに一番最初の「スキ」は自分でしてます笑 一番のユーザーは筆者自身なので。 「一番乗り」等々に気を取られてたら「罠」ですよ!