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お手伝い|#140字小説

部室の奥、窓の左側の席が先輩の定位置。そこで先輩はいつも、ペープサート人形のメンテナンスをしている。「また手伝ってくれる?」その一言が聞きたくて、私は先輩の前に座る。「今日は何をすれば良いですか?」「色がはげた所の塗り直し」「了解」人形に色を塗りながら、私の心も先輩色に染まる。


140字小説コンテストの「月々の星々」の「一月の星々」に応募したものです。(3作目)

今月のテーマは「定」の文字です。

学生時代の思い出(片想い)を書いてみました。

#140字小説
#月々の星々
#一月の星々

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