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しあわせな一日(後編)|#ひと色展

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 10月1日(日)に『ひと色展』へお出かけした
 紀行文です。念願のいろの子ちゃんたちや、
 作家のイシノアサミさんにもお会いできて
 大興奮のあとの出来事がこちら。

いろの子ちゃんたち全員とじっくり対面し、回廊をぐるっと一周してきたので、受付横に戻って来ました。受付にはgeekさんとキリッとしたお姉さんがお出迎え。お姉さんの正体は闇夜のカラスさん🐦‍⬛

いろの子ちゃんたちの感想やらnoteでの作品の感想とか語り合って…「カフェには行かれましたか?」と聞かれたので「まだです」と答えたら「ご案内します!」と、引率していただきました。恐らく毎日何度もこの階段を昇ったり降りたりと、お手伝いなさっているのだろうなぁ…と、しみじみ感じ入りました。

それにしても大倉山記念館、昭和初期に建てられた洋風…じゃなくて『東西文化の融合』を目指した独特の建物で、二階から三階に向かう階段のデザインとかレトロ感溢れていて… 魔法でお城に閉じ込められたお姫様(誰がお姫様なんだよ!と一人突っ込み)が、出口を求めてさまよっている気分でしたわ。

☕️🍪☕️

「ひと色カフェはこちらです」大きな扉を開いたら、まるで不思議の国のアリスでお茶会しているかのような世界が!闇夜のカラスさんは「ごゆっくりどうぞ」とシュタッと帰って、代わりに「こんにちは。お茶いかがですか?」と、ふんわり笑顔のお姉さんが迎えてくださいました。こちらのカフェにはピアノがあって、さちとピースさんという方が演奏してくださると聞いています。せっかちな私は「初めまして。りみっとと言います。えぇっと…さちとピースさんですか?」と話しかけ「初めまして。さちさんはあちらのかたで…私は、うわの空です」と左後方を振り向き、そちらにはお茶目な笑顔のお姉さんが「私がさちとピースのさちで〜す!」と手を挙げてくださいました。

こちらのカフェ、茶葉も選べるし自席にいろの子ちゃんを同伴できるのですよ!(最終日だけの特典だったみたい🥳)なんと素敵なひと色展のファンタジーWORLD!味は確かだしパッケージも可愛いと噂のカレルチャペックの紅茶パックが「私の方がいろの子ちゃんより可愛いでしょ?」と、並べてあるお盆から飛び出してきそうです。私も選びきれず悩んでいたら、うわの空さんに「今日のお菓子は、ナッツ系にキャラメルコーティングしてあるけっこう甘い感じなので…」とアドバイスしていただき、それならダージリンとかアールグレイが良いかなと思ってアールグレイ(だったと思う)を選びました。見せていただいたお菓子には、可愛いリス🐿️の絵が!ほんわかして見えるけれど、実はリスのようにクルクルテキパキと働くうわの空さんを連想しました。なんと愛らしい💕

ちょうどひと色RADIO配信中📻だったので、静かに邪魔しないように着席し、お茶とお菓子が届くのを待っていました。三名のお客様がいらして『みなさん、きっと高名なnoterさんなのだろうな…』と思いながら、生配信のひと色RADIOのやり取りを聴いていました。

初恋の彼『イエローオーカー』くんとお茶会💕


ピアノを弾かないのかな…と思っていたら、ちょうどリクエストTIMEで、中島みゆきさんの糸が演奏されました。生演奏って本当に心が癒されます… 心の中で ♪縦の糸はあなた〜 横の糸は私〜♪ なんて歌いながら美味しいお茶とお菓子を楽しみ、生配信中の相手側の笑い声とかに癒されつつ… 私の左隣の男性二名の会話もこっそりと耳を傾けて… 一人はなんと、私の作品を朗読していただいたことがあるこーたさんで、もう一人は直接の接点はないけれど某noterさんを介して私は知っている修行僧一休さんでした。恐るべし、ひと色展!あともう一人の、こーたさんのお隣にいらした笑顔のチャーミングな女性はどなただったのかしらん…

演奏が終わって次のリクエスト曲を選ぶような流れになり、さちさんは私たちに楽譜を配って「良かったら選んでください」と言いました。私の前にはジブリの曲集が!そんな恐れ多いこと…と思いながらも、パラパラとページをめくる私😅そして、カフェにはお客様の出入りが何度かあって…

席を立ち、思い切って気になったnoterさんに声をかけてみました。まだ生配信中だから、あくまでも小声で。「あの、こーたさんですか?私は作品を読んでいただいたことがある、りみっとです」そうしたらこーたさんは席をピョーンと立って「えっ?りみっとさんですか?あの、ピリコ(「カ」じゃなくて「コ」の方😅)グランプリの…」「はい。こーた賞いただきました…」「えーっ!!」私じゃなくて、こーたさんが恐縮を体現しています。お互いに、このような場所で会えるとは思わなかったということです。恐縮してるのに興奮もしているから声が大きくなったりして、さちさんに「会場で初めましての自己紹介とか始まったようです」と配信されました。ごめんなさい。でも、さちさんの手元のスマホからは笑い声が… 

📻📻📻

私は持参しているメモ帳に『私は  りみっと です』と書いて、さちさんに見せました。配信会場をざわつかせた犯人として自首したつもりなんですけれど、ひと色展来訪者の一人として「お名前紹介しても大丈夫ですか?」と聞かれました。RADIOの向こう側には、あこはるかさん… 大好きなnoterさんです。ご迷惑かけたし謝るつもりで「はい」と答え「良かったらお話されても…」と勧められて、ヤバイ!と思いながら「(会場をうるさくさせた←喋ったつもりだけど言えてなかったかも)りみっとです。すみません」と話したら「りみっとさん〜!!」の元気な声が戻ってきて、もうビックリ。これ以上邪魔したらアカンと思い、静かにしていました。

還暦過ぎてもマンガ文字!(多分元祖世代)

イシノアサミさんからジブリの名曲『君をのせて』がリクエストされて、ビックリでした。少し前に私の前にあった楽譜がさちさんの前のピアノにセットされて演奏が始まります。ふんわりとしたやわらかな演奏につられて、私もハミングで歌っていました。さっきの「糸」も今回の「君をのせて」も、ひと色展のイメージにぴったりの歌だったなぁ…なんて思いながら。イシノアサミさんは、ウルウルしていました。まだ閉幕ではないけれど、でも、その時は着実に近づいていて。

配信RADIOも拍手👏で幕を閉じました。

私は今度は修行僧一休さんとお話をしました。私のnoteのページを開いて「囲碁されるんですか?僕、囲碁が大好きなんです!」と瞳をキラキラさせてきました。「ごめんなさい。囲碁が好きなのは主人で、私は打ち方とかはわかるけれど面白さがちょっとわからない人なの。テレビで対局とか旦那が観ているから一緒に見たりするけれど、囲碁の笑うツボがわからないわ…」そう答えると「僕、囲碁をもっともっとたくさんの人に楽しんでもらえるにはどうしたら良いか、いつも考えているんです!」と熱く語ってきました。ひゃー!修行僧一休さんって、そんな一面もあったなんて知らなかったわ。後で旦那に、そんな若くて情熱的な囲碁ファンと出会ったことを伝えようと思いました。(ひと色展で囲碁普及伝導者に出会うとは。でも彼は物語の創作者でもあるのです)

🎹🎹🎹


私はさちさんに「いろいろありがとうございました。もう一度、いろの子たちを観て帰ろうと思います」と伝えると「せっかくですから、良かったら一緒に歌っていきませんか?」の声が。そして、さちさんと歌うお約束をされていた優しい雰囲気の女性からも「良かったら是非ご一緒に…」とそばに来られてお願いされました。どうしましょう。歌うのは大好きですけど… でも大好きだから… 一曲だけ歌わせていただこうかしらん♪ 

たくさんの楽譜(20冊くらい?もっと?)があって、ちょうど開いたまんまの楽譜があり、見たら私の大好きなシンガーソングライター谷山浩子さんの曲のページでした。何故このタイミングでこのようなことに?これは何かのご縁だと感じ「私は谷山浩子さんの歌が好きで、なんで今この歌のページが開かれていたのか不思議でしょうがないんですけれど…きっと縁なんだと思い『カントリーガール』を歌ってもいいですか?」とお願いしました。優しい雰囲気の女性、noteでは nanako Kさん と名乗られている方も『カントリーガール』はご存知とのことで歌うことになりました。

さちさんのお友だちで りんさん という方が谷山浩子さんのファンで『カントリーガール』ともう一曲をリクエストされていたそうです。(もう一曲は何だったのかしら。私は『風を忘れて』が好き。『銀河通信』も)楽譜には三番までしか歌詞が載っていませんでしたが、幻の四番も素敵なのです!


で、私の好きな歌を突然歌わせていただき「ありがとうございました」と帰ろう(絵を観に行こう)としたら「もう少し歌いませんか?」「コーラスとかなさってますか?」とか会話がどんどん弾んで、あれも歌ってみよう、これも歌ってみよう…と、なんだか三人でピアノ生演奏のカラオケ大会というか、コーラス部の部活をしている雰囲気となりました。

nanakoさんもコーラスなさっていたそうで、noteには美しい歌声がUPされています。私は中・高とコーラス部で、それからはしばらく離れ、今住んでいる所に越してきた20年前くらいから地元のママさんコーラスで歌っています。少し前まで例の感染症の影響で練習ができなかったけれども、やっとみんなで集まりマスクも少し外して歌える気分となりました。思いっきり声を出して歌えるって、実はしあわせなことだったんだな…と思いました。きっと、さちさんもピアノを弾きながら、歌声と共に弾くしあわせを感じていらしたのではないかと…(音痴で失礼いたしました)

🖼️🖼️🖼️

思いがけず予定外の楽しいひとときを過ごすことができ、大満足でさちさんとお別れして、また下のギャラリーへ向かいました。受付前にたくさんの人がいて盛り上がっています。ZUNDAのお兄さんやカラスさんやこーたさんもいました。きっとnote界のすごい人がいらしていたのでしょう。「誰だろう…」想像がつかず、気になりながらも軽く会釈して邪魔したらいけないと通り過ぎようとしたら、うわの空さんだったかしら?「uminekoの編集長のぼんラジさんがいらしてますよ」と教えてくださいました。「えっ?」パッと目が合い「ぼんラジです〜!」「りみっとです」それだけしか会話できませんでしたが、頭の中では『お会いできて感激で涙涙😭でごじゃいます』と叫んでました。

また、そこでこーたさんや闇夜のカラスさん、geekさんと noteの創作活動について、少しお話したりしました。ピリカ(今度は「カ」の方)グランプリのこととか、何故書くのかとか… けっこう真剣に。そして皆さんは、カフェの方へ移動されました。

さっき一緒に歌を歌ったnanakoさんと、いろの子ちゃんを観ました。少し夕暮れにかかってきたので、最初にきたお昼過ぎころの陽射しとは変わり、壁面のハートの照明が前よりはっきりわかる感じでした。「また会いにきてくれたね」「ありがとうね」いろの子たちは語りかけてくれます。42人でしたっけ?ちょうど、学校の一クラス分くらいの人数よね。(小学校は30〜35人で分かれるけれど)なんだか担任の先生になった気分にもなりました。全員の顔と名前が一致して、今日のあの子は元気がなかったな…とか、昨日ケンカしていたあの子たちは仲直りできたようでよかったな…とか、そんな毎日を過ごす日々のような気持ちを味わうことができた感じです。きっとイシノアサミさんはそれ以上の気持ちで接していらしたのですよね。生みの親!ですもんね。自分の子どもたちが、どれだけ愛されているのか… 誇らしくもあり、責任を感じたりもあり… 大丈夫です。いろの子ちゃんたちは、どこで会っても「こんにちは」「会いに来てくれてありがとう」と挨拶ができる良い子で、誰でも42人の中には必ず仲良しになれる子がきっといる…そんな気がいたします。外国に行っても、遠い星の世界に行っても、いろの子たちは、ちゃんと自分のことをおはなしできて誰とでも仲良しになれる… そんな気が強くいたしました。

また『どこかでだれかが』の本を読み直したり、改めてミニチュアのひと色展のお部屋を眺めたり、ふわふわのファンタジー世界のいろの子ちゃんたちを観たり、刺繍のいろの子ちゃんをブランコ遊びさせてみたり… 『手垢をつけちゃうわ』と思いながらも、愛しい気持ちで愛でました。出口の葉っぱシールをもう一度貼ろうかと思ったけれど、もう木は満開になっていたのでやめました。まだ、これから来館される方がいらっしゃるかもしれませんからね。
nanakoさんは、またさちさんのいるカフェへ挨拶に行かれるようです。そこで別れました。

🧶🧶🧶

受付横にまた戻ってきました。そしてそこにいるのはZUNDAのTシャツのgeekさん。(会期中はずっとこんな感じだったのでしょうか?)そして今度は三間あめさんがお隣に。ニコニコと素敵な笑顔で、出迎えてくれました。受付前にあるテーブルで「少しお茶しませんか?」とお菓子(抹茶味のカステラ巻)を持ってきてくださって… ソファに腰掛け、よっこらせと(←本当は言ってない)何やら毛糸のようなものがたくさん入った袋を持ってきて「これ、イシノアサミさんからいただいて、編んでみたかったんですよね〜、ここで!」と、かぎ針を出してモチーフ編みを始めました。アロマやいろの子の木の葉を作ったりとか、なんと多才!なんとなく編む姿に魅入ってしまいました。

気がついたら夕暮れ色が濃くなり、閉展の時間も残り1時間ほどとなりました。私は最後まで残って、片付けのお手伝いできるかな…と思っていたのですが、携帯を何気に見たら旦那からメッセージが💦新宿であった高校時代仲間との昼食会兼同窓会が終わったので、自由が丘(大倉山の二駅隣)で待っているとのこと。なんですと?なんて残念… ここで私とひと色展とのお別れとなりました😭

受付にすらっとして凛とした雰囲気の女性がいました。なんかオーラが自分と全然違います。『この方も、多分高名なnoterさんに違いない』と思い、そしてお別れの時間となったので、挨拶をしました。「すみませんgeekさん。最後までいてお手伝いとかできたらと思ったのですが、旦那に呼ばれまして…いろいろありがとうございました。楽しかったです。(凛とした女性に)初めまして。りみっとと言います」「こんにちは、ゼロの紙です」「はい?」「ゼロの紙さん‼️」もう…紙じゃなくて「神」にしてください。なんかどう答えたら良いのかわからなくて「今日はありがとうございました」とトンチンカンなセリフを残して会場に別れを告げました。

🚃🚃🚃

坂道をたらたらと歩いていたら、なんとnanakoさんが後ろからきました。「また一緒になりましたね」そして大倉山駅までひと色展の話や歌の話とかいろいろ語り合い、電車も同じ方向だったので… でも私は二駅で降りるから、そこでサヨナラしたのですが、なんかまた近い将来、nanakoさんとは会えるような気がしてなりません。(他県の方なのに…)

2023年10月1日は、私にとってかなり思い出大きな一日となったようです。

うわの空さんからいただいたコースター&
イエローオーカーくんのブロマイド


人生、平均寿命の半分以上を過ぎていますが、まだまだ心惹かれるものに出会えることがあるというのは、嬉しいことであるな…と思います。趣味の世界も刺激を受けて、頑張ってみたくもなりますし…

ありがとうございました。

この日出会えたたくさんの方々に、心から感謝の言葉を届けます。でも一番に届けたいのは、やっぱりイシノアサミさんです。

またいつか。きっと!


前編はこちら

#ひと色展

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