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【SS】メガネ初恋|#毎週ショートショートnote

「ここでは、あんたのお眼鏡にかなうような人は見つからないかもしれないね…」

第一希望校受験に失敗した私が通うことになった地元の高校で、友達から言われたひとことだ。

そう、私は、イケメンで頭が良くてスポーツ万能で優しくて面白くて…そんな素敵な彼氏が欲しくて、そんな人がたくさんいそうな高校を受験して落ちた。塾にも通い、けっこう頑張って勉強したんだけれど、高望みで不相応だったということかな。悲しいけれど。

入学式のクラス発表で、友達とも分かれてしまい、ますます気持ちは落ち込んだ。知っている人が全くいないクラスで泣きたい気分だった。

「あの、君って◯◯塾に通ってなかった?」

突然、男子が声をかけてきた。見たら、確かに同じ塾の進学コースにいた男子だと思う。

「君は希望校に合格して、もう会えないと思ってたからビックリしたよ。あ、キモかったらごめんね」

「いいえ、あなたこそ合格してると思ってたわ。よろしくね」


[410字]  博士出番無し

眼鏡にかなった恋?…の始まりかもしれません。

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