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おじいちゃん部|#完成された物語

最近、公民館の予約表に『おじいちゃん部』がよく登場する。

「何かしら、おじいちゃん部って。老人会の男性版?」

囲碁や将棋、俳句やカラオケ、最近は料理教室なども開催しているようだ。おじいちゃんじゃなくても参加できるみたい。しかし、何故おじいちゃん?

そこへ一人のおじいちゃんが、正に予約申請しに現れた。

「え?何で『おじいちゃん部』なのかって?オレが部長やってるからだよ。」

そのおじいちゃん…馬場さんというのだが、町内で『馬場のじいちゃん』と呼ばれ愛されている人物。つまり、そんな馬場さんが俳句会とかしたくなった今、ここへ予約をしに来たという訳だ。

「皆んなが『馬場のじいちゃんの部でいいよ。』と言うからよ。流石に名前が長過ぎるだろ?それに『ババァのじいちゃん』みたいだからな。そこは可愛らしく『おじいちゃん』にさせてもらったって訳よ。」

おじいちゃん部、私も今度参加しよう!

かつて書けなかったお題でしたが、なんとかそれなりに書けました。町内の誰からも愛されている馬場のじいちゃんが部長している部… ネーミングがこじつけみたいですが、そこは馬場のじいちゃんの親父ギャグということで、ご勘弁ください。

皆さまの作品・物語が素敵過ぎて、感動しております。変なお題でしたが、愛されているようで、そこも感激しています。

戸画美角さんの『しゃべるピアノ』や、近日公開予定の新下彗さんの新しいお題にも奮ってご参加くださいませ。

#ショートショート
#物語の欠片
#おじいちゃん部
#短編小説

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