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sukoyaka_yaby
【SS】ショートショート王様②|#毎週ショートショートnote
「この、新しく始まった新聞の投稿コーナー、なかなか面白いな。井上も読んだか?」
「『目指せ!ショートショート王』のことですね、博士。朝から大笑いしましたよ。」
植物学者の木下博士と助手の井上は、新コーナーが気に入ったようだ。
このコーナーは、週に一回お題が出され、読者が約400字の創作物語を発表する場だ。1位になると、ショートショート王の称号が得られる。今週の1位は『あたらはかに』という不思議な名前の人の作品で、ユーモアとペーソスを上手く絡めたものであった。
「我々も投稿してみないか?井上。」
「えっ?博士は何か良いアイデア浮かんだのですか?」
「うむ。ちょっとな。」
博士はどこかから原稿用紙を探し出し、1枚弱の作品を一気に書き上げた。
「博士… 研究論文も、そのくらい早く書いて…」
「何か言ったか?井上。さて、この作品の宛先は、『目指せ!ショートショート王』様 で良いのかな?」
[396字]
全く仕事をしていない博士と助手の巻…
で、私なら「様」ではなく「御中」にすると思う。
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