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チェリーボーイの唄声(1)

 10年以上前ぐらいの事で、私が某動画サイトの生放送を見て回っていた時の事、当時高校生だった一人の少年の弾き語り放送を見つけた。本当に生放送を始めたばかりの方で、マイク直刺しのルーティングというシンプルな放送スタイルだった。彼はギターの弾き語りをマイクとギターのラインをミキサーに通すのではなく、マイクから拾わせるだけのスタイル。ラジカセ録音みたいなものと思って頂いていい。

 生放送というサービスが始まる当初の頃に、ミキサーを持っていて、そこでルーティングを纏めてステレオチャンネルに送る事が出来た人は少なかったのではないだろうか。

 しかし、本当に良い歌というのはミックスバランスとかそういうのに捕らわれないもので、ラジカセ音声でも聴ける唄を聞かせてくれる。

 タイトルにチェリーボーイと書いた理由なのだが、タイトルの通り彼は当時チェリーボーイだった。よく人はセックスを経験すると変わるとか、関係ないとか意見の良い合いになりがちで、特に飲みの席なんかではこの手のシモい話は盛り上がる。芸術家的に言わせてもらうと、セックスによって人は大なり小なり変わる。これは間違いなく断言できる。今回はシモネタを語りたい訳ではないので、話を広げるのは辞めておくが、あえてこれを触れた理由としては、そこそこの時期まで彼の唄を追いかけていたもので、少年から大人になるまでの間の唄を聴いてきて、違いという違いを体感してきた。

 そのギャップを一番分かりやすく感じられる方だったので、この話を書いてみた。

次回は....(続きが更新されたらリンクを貼ります)

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